マーカス・ラッシュフォード

マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のユースで育ち、現在クラブの10番を背負うFWマーカス・ラッシュフォードは真のワン・クラブ・マンだ。ユナイテッドひとすじの選手にとって、その運命はクラブと共にあるといっても過言ではない。

ラッシュフォードがトップチームデビューを果たした2015/16シーズン以降、ユナイテッドはプレミアリーグ(英1部)で優勝できていない。いまやチームの顔でもあるラッシュフォードは、優勝の立役者になり得る存在でありながらパフォーマンスの浮き沈みが激しいという課題を抱えている。

ユナイテッドのファンや関係者にとって、生え抜きであるラッシュフォードとのリーグ優勝は念願だろう。しかし、選手としての課題を克服できず今後もチームがタイトルを獲得できない場合、ラッシュフォードの放出が現実味を帯びて来るだろう。

アントニー・マルシャル 写真:Getty Images

アントニー・マルシャル

ラッシュフォードと同じくマンチェスター・ユナイテッドに所属するFWアントニー・マルシャル。将来を嘱望されていた選手だが未だリーグタイトル獲得を遂げていない。2015年、10代の選手に支払われる移籍金としては史上最高額でASモナコからユナイテッドに加入したマルシャル。

推進力のあるドリブルと持ち前のスピードを武器に、かつてはゴールデンボーイ賞も受賞したが度重なる怪我と守備意識の低さも指摘されユナイテッドでは序列が低下。2023/24シーズンで契約満了のため退団が濃厚とされているが、果たして優勝を狙えるクラブに移籍することができるのか注目だ。


マルコ・ロイス 写真:Getty Images

マルコ・ロイス

ドイツのブンデスリーガ2012/13シーズンに、ボルシア・メンヒェングラートバッハからドルトムントへ移籍したMFマルコ・ロイス。ユース時代を過ごしたクラブへの帰還は感動的なもので、いまやドルトムントを象徴する選手である。

卓越したパスセンスやプレースキックの精度で長年ドルトムントを支えてきたが、怪我に悩まされる期間も多く十分に本領発揮できたシーズンは決して多くない。2022/23シーズンには最終節で優勝を逃すなど、あと一歩のところでタイトルを逃してしまった。クラブの契約が2024年6月で満了となるロイス。その後の動向に注目が集まっている。


ハリー・ケイン(左)マルコ・ロイス(右)写真:Getty Images