■三浦大輔監督も「横浜が好き」

そこで思い出されるのが、ファンの声と横浜で優勝したいという気持ちを胸に抱き、レジェンドとなった男・三浦大輔現監督の存在だ。

2008年に二度目のFA権を得た際、自身も父親もファンだった阪神タイガースから熱烈なオファーがあった。その当時のベイスターズは暗黒時代の真っ只中で、この年も最下位。提示額もライバルより低いと報道され、移籍の可能性が高いとされていた。

だが、ファンがオフのファン感謝デーで「残ってくれ」と精一杯アピールを続けると、「弱いチームの中で全力を尽くし、強いチームに勝つ」とのポリシーと「横浜が好きだから」という理由から残留を決めた。その後もコーチや二軍監督を務めあげ、現在は一軍の指揮を執るなど、横浜ベイスターズの“永遠番長”として君臨している。