──きな臭い話じゃないですか? 西側がロシア内部をいろいろ焚き付けてクーデターが起こりますよと言ってるわけですよね。

ジェームズ:ロシア情勢を説明するという趣旨のスピーチでしたが、諜報機関の予測というのは予測ではなくて、そうなるように仕掛けるということですから(苦笑)。

──犯行予告のようなものですよね(苦笑)。

ジェームズ:実はここで面白いのが日本にも飛び火してきたことです。8月1日に反プーチン組織が来日していたんです(笑)。

──えっ、反プーチン組織がですか!?

ジェームズ:これはニュースにもなってまして「ロシア後の自由な民族フォーラム」という組織で、日本の衆議院会館で日本の有識者を招いてフォーラムを開催しています。フォーラムの内容はは平和的なもので、プーチン体制が終わったあとのロシアをどうするか、というもので、要は、ロシアの解体、復興についての話し合いです。

──気が早いですね。

ジェームズ:こういうのもMI6が背後で動かしています。正確にはMI6とCIAとウクライナのキリーロ・ブダノフ国防省情報総局(GUR)長の軍事インテリジェンスの合作です。ここの会議の主催者のトップがオレグ・マガレツスキーというウクライナ人で、「HANADA」という雑誌にインタビューが掲載されています。彼はウクライナのブダノフ情報総局長の関係者で、はっきり言えば部下のような存在です。実際、今年の1月4日にブダノフは37歳になりましたが、誕生日祝いとしてGURが用意した誕生日ケーキの絵柄はなんとロシアの分割案を示す地図になっていたんですよ(苦笑)。

ウクライナ侵攻の真の黒幕とは? 英MI6長官の“犯行予告”から見えたプーチン失脚のシナリオ、ロシア解体に日本も関与か(ジェームズ斉藤)
(画像=キリーロ・ブダノフ(画像は「Getty Images」より)、『TOCANA』より引用)

──えげつないですね(笑)。

ジェームズ:彼らはそういう人種ですから(笑)。ちなみにブダノフ案では三分割程度のもので、極東とシベリアは中国のものになっています。この点に関し、私はブダノフ関係者でもあるマガレツキー氏に以前直接意見をいったことがありますが、「三分割では生温い。中国にロシアを渡せない。40以上の独立共和国を作るべきだ」と至極正論が返ってきました。つまり、「ロシアを徹底的に切り刻め!」と言っているのです(笑)。