イノベーション理論
ここからは「イノベーション理論」について見てみましょう。
ヨーゼフ・シュンペーターによる5つのイノベーション
「イノベーション」の生みの親であるヨーゼフ・シュンペーターによると「イノベーション」は5つあるのだとか。
それが「プロダクト」「プロセス」「マーケット」「サプライチェーン」「オーガニゼーション」の5つです。
プロダクト・イノベーション
「プロダクト・イノベーション」は新しい商品の開発を意味します。
これは既存の商品を組み合わせたり新規の発想を加えたりすることによって今までにない商品を開発する「イノベーション」のことです。
プロセス・イノベーション
「プロセス・イノベーション」は新しい生産方法の導入を意味します。
これは商品やサービスを提供する際に新たな方法を駆使することで生産性向上や効率化、簡略化などを導入する「イノベーション」のことです。
マーケット・イノベーション
「マーケット・イノベーション」は新しい市場や顧客の開拓を意味します。
これは対象ではない市場・顧客の領域に価値を見出し、新たにマーケットやターゲットを開拓する「イノベーション」のことです。
サプライチェーン・イノベーション
「サプライチェーン・イノベーション」は新しい供給資源や供給ルートの改革を意味します。
これは商品やサービスの生産に必要となる材料や部品の調達から製造、在庫管理や配送、販売や消費まで一連の流れを改革する「イノベーション」のことです。
オーガニゼーション・イノベーション
「オーガニゼーション・イノベーション」は組織改革の実行を意味します。
これは組織の制度やシステムを見直し、会社や企業だけでなく業界全体に好影響を与えて成果を上げる「イノベーション」のことです。
ヘンリー・チェスブロウによる2つのイノベーション
他にも「イノベーション」はいくつか存在します。
例えば、ヘンリー・チェスブロウによると「オープン」「クローズ」それぞれの「イノベーション」があるとか。
オープンイノベーション
「オープンイノベーション」は他社のアイデアやスキル、ノウハウを自社のものと組み合わせて変革していくことを言います。
これは他社や研究機関と共同で開発を行うことが当てはまります。
クローズドイノベーション
「クローズドイノベーション」は自社の情報や知識、技術を自社の経営資源によって変革していくことを言います。
これは自社だけで開発を行うことが当てはまります。
クレイトン・クリステンセンによる2つのイノベーション
さらにはクレイトン・クリステンセンによる「イノベーション」もあります。
持続型イノベーション
「持続型イノベーション」はターゲットのニーズやオピニオンに合わせて製品を改良していく「イノベーション」のことです。
既存の商品やサービスを持続させながら、需要や意見に合わせていくことを意味します。
破壊型イノベーション
「破壊型イノベーション」は既存の製品にとらわれずに新たな発想で新たな製品を生み出していく「イノベーション」のことです。
既存の商品やサービスを一度破壊し、まったく新しいものを作っていくことを意味します。