■「近畿」は五畿七道が元に

「関西」とは関東との対で生じた名称で、近江逢坂関以西や、鈴鹿・不破・愛発(あらち)三関以西の畿内五国と近江・伊賀および山陰・山陽・南海・西海の諸道、あるいは箱根関以西を指すとされている。

一方の「近畿」はその昔、律令制度で定められた「五畿七道」が元になっており、五畿とは「大和・河内・山城・摂津・和泉」の5つを合わせた地域のことで、現在の大阪、京都、奈良、兵庫にあたる。これが元となり、現在、教科書や百科事典では大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県の2府5県を指すことが多いようだ。