■むしろ深まる“ザ・ブザー”の謎
放送局は当初、モスクワに近いポヴァロヴォ近辺にあることが示唆されていたが、2010年以降、“ザ・ブザー”は2つのまったく異なる場所から放送しているといわれている。
ブログ投稿によると、これら2つの場所をグーグルマップで表示することも可能だ。
その1つは、座標「60°18’40.1″N 30°16’40.5″E」で、サンクトペテルブルクから約30マイル離れたレニングラード州地区に位置し、西部軍管区にサービスを提供する第60通信ハブの一部であると報告されている。
もう1つの放送場所は「55°25’35″N 36°42’33″E」で、モスクワから70km南西に位置するナロ=フォミンスクの69番目のコミュニケーションハブとしてグーグルマップ上で特定され、オンラインの写真には複合施設の電波塔とアンテナが示されている。
ロンドン市立大学の信号インテリジェンスの専門家であるデイビッド・スタップルズ教授は「この信号に関する情報はまったくありません」と述べている。
一方でウェブサイト「Numbers Oddities」を運営するオランダ出身のラジオモニター、アリー・ボンダー氏は英紙「Daily Mail」に次のように語っている。
「これはUFOのホーミングビーコン(電波標識)だとか、ロシア人が人の心をプログラムできるマインドコントロール装置だと言う人もいます」(ボンダー氏)
またXユーザーの「Creepy Knowledge」氏は最近の投稿で次のように語っている。
「それはとても謎めいていて、あたかも陰謀論者を念頭に置いて設計されているかのようです。現在、この放送局のオンラインフォロワー数は数万人に上ります。…(中略)…彼らは自ら認めているように、自分たちが何を聴いているのかまったくわかっていません」
ソ連時代からの短波放送「UVB-76」、“ザ・ブザー”の謎は時の経過と共にむしろ深まるばかりのようである。
参考:「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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