目次
中国・韓国製EVは購入候補に入る?
いま日本のEVに求められるものとは?
中国・韓国製EVは購入候補に入る?

前述のスペックや価格を見るかぎり、BYDとヒョンデのEVはコスパに優れるように思えます。国産車の場合だと、日産 リーフの60kWhモデル(一充電走行距離450km)が500万円以上しますからね。
ただ、中国・韓国メーカーのモデルが、日本ではまだ馴染みの薄い存在であることも事実。これら東アジア製モデルはEVの購入候補になるのか、知恵袋サイトで「EVを買うときにヒョンデやBYDを購入候補に入れますか?」と質問してみました。
候補に入れる派の回答
「中国メーカーのモデルは候補に入れます。頻繁に中国へ行っていると、EVの品質は日進月歩で進化していると感じますよ。今のモデルは質感も高いです(Hさん)」
「BYDは候補に入れていいと思います。販売台数世界一のメーカーだし信頼して大丈夫でしょう。ただ、リセールバリューは低そうだから、乗り潰す覚悟が要りそうですね(Nさん)」
Hさんは中国でEVの進化を感じているとのこと。実物に触れているか否かによって、中国・韓国製EVに対するイメージは大きく変わるのかもしれません。Nさんのいうリセールバリューについては、現時点では何ともいえませんが気になるところですね。
候補に入れない派の回答
「バッテリーの安全性が気になるので選択しません。少なくとも今後5年ぐらいは様子見かな。(Sさん)」
「メンテナンス拠点がないので候補に入れません。やはり全国にディーラーがあって修理を受けやすい国産車を選びますね(Mさん)」
日本のユーザーからすると、あまり馴染みがないBYDやヒョンデは信頼性に乏しく感じるのかもしれません。その是非はさておき、Mさんのいうメンテナンス拠点へのアクセスついては、少し気になるところです。
いま日本のEVに求められるものとは?

個人的な賛否はさておいて、中国・韓国製EVは日本のユーザーにとって魅力のある選択肢になり得ます。言い換えると、BYDやヒョンデは日本の自動車メーカーにとって脅威となる……かもしれません。
満充電1回で長距離を走れることと、割高感が薄いこと。この2点は中国・韓国のEVが持つメリットであり、ユーザーから見ればEV購入を後押しする要素といえます。
一方、同様の条件を満たす日本製EVはあるのかというと、日産のリーフぐらいなように思えます。しかしながら、リーフの60kWhモデルはやや高額ですし、比較的安価な40kWhモデルは一充電走行距離が300km台と短めです。
それに、ユーザーとしてはリーフ以外にも選択肢が欲しいですよね。
低価格化と新たな価値の創出が求められる
BYDやヒョンデのEVに日本メーカーが対抗するには、1回の充電で400km以上走れる300万円台のモデルがいくつか必要になると考えられます。手の届きやすい価格帯に選択肢が複数あるなら、多くのユーザーが日本車を選ぶでしょう。
この一方で、独自の価値観のモデルも日本市場には必要かもしれません。単純な価格競争だけでは、中国や韓国に後れを取る可能性があるからです。
たとえば、普段使いに特化した軽EVの日産 サクラや、走行可能距離よりも走りと質感にこだわったホンダのHonda eは、新たな価値観を提示した日本独自のEVといえます。
こうした独自路線のEV市場を国内で開拓しつつ、性能と価格のバランスがよいグローバルモデルも開発する。そんな柔軟な姿勢が日本の自動車メーカーには求められるのではないでしょうか。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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