そうであるがゆえに、これからの日本の首相には少子高齢化やデジタル化の遅れ、貧困問題、教育改革、移民受け入れと優秀な人材の受け入れなど先送りできない問題が山積みしている。日々議会で議案を審議し決断を下して行かねばならない状態にある。しかも、世界情勢も各地で危険な状況がこれからさらに増えて行きそうだ。更に、日本は大地震が迫っている。

そのような中にあって、決断力がない、また多くの国民からも信頼されていない岸田首相は国家の運命の舵を取る指導者として失格である。しかも、そのようなリーダーが自らの首相としてのポストを維持すべく、これから総選挙に打って出ようとする姿勢にも理解できない。総選挙にかかる費用はおよそ600億円。これがまた税金で無駄使いされることになる。しかも、選挙戦中は議案の審議もストップしてしまう。

国家観に欠け座標軸の無い首相

更に批判を付け加えると、岸田首相は2021年10月に首相に就任してから丁度2年が経過するが、その間にこれからの国の未来の発展につながることは何ひとつ決めていない。もう2年も首相の座にいてそれができないというのは深刻な問題である。

彼の国会での答弁で「検討」ということばを多用して来たことから「遣唐使」ならぬ「検討使」と揶揄されるようになったとか。

要するに、岸田首相には基本的に日本があるべき国家観もなく、これから日本が向かうべき座標軸もないということであろう。だから、野党から質問されても「検討する」とか、その後は「説明している」とか言った答弁になるのである。要するに、彼自身の頭脳が空白で、官僚からの指導を仰がないと何も回答できないということなのであろう。このような人物が日本の国家指導者として今後も居続けるのは日本の将来にとって非常に危険である。

 

 

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?