セイコー、シチズン、カシオなど海外でも人気が高いジャパンブランドが特別なアニバーサリーイヤーに突入。早くも国内外で激しい争奪戦が繰り広げられている。

2024年は、ジャパンブランド大手の動きから特に目が離せなさそうだ。と言うのも、セイコー、シチズン、カシオらが重要なアニバーサリーイヤーを迎えるからである。

いち早く動きを見せたのがセイコーで、ブランド誕生100周年を迎えるにあたって、昨年末から記念モデルを段階的にリリースしている。すでに第3弾まで発表(2月中旬時点)されているが、公式のスペシャルサイトでは、この先第8弾までの時計がシルエットで表示されており、期待が募る。

加えてカシオも時計事業50周年の節目を迎え、同社初の腕時計の復刻版を投入したばかりだ。シチズンは現時点で大きな動きを見せていないが、今後何かしらアクションを起こすことは必至だろう。

すでに発表されているモデルを見てもわかるとおり、各社今回の周年モデルにはかなり力が入っており、激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。

[ SEIKOブランド100周年 ]

1923年に起こった関東大震災により、現セイコーの社屋や工場は全焼してしまった。同社は新たなスタートを切るべく震災直後から復興に取りかかり、翌24年の12月には早くも腕時計の販売を再開。その時計には“精巧な時計の生産に成功する”という創業時の原点に立ち返るという思いを込めて、初めて“セイコー”ブランドが冠された。

【セイコー、シチズン、カシオから登場】争奪戦必死。国産時計ブランドの記念モデル
(画像=■Ref.SART001。ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径35mm。5気圧防水。自動巻き(Cal.6R5H)。世界限定1000本。25万3000円(完売)、『Watch LIFE NEWS』より引用)

SEIKOブランド100周年記念
セイコー プレザージュ 服部金太郎 限定モデル

セイコーでは、ブランド100周年を直前に控えた2023年末より、魅力的なアニバーサリーモデルを順次発表している。その第1弾モデルとして発表されたのが、当時のデザインを忠実に再現したモデル。このモデル以外にも多彩なアニバーサリーモデルが登場しており、今後の動向も楽しみだ。

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012

[ CITIZENブランド100周年 ]

1924年、尚工舎(現シチズン)で初の製品となる懐中時計が完成。その名を付けたのは、当時の東京市長だった後藤新平伯爵で、伯爵は永く広く市民に愛されるようにと、“市民”を意味する“シチズン”と命名した。同社はその後、1930年に社名をそれまでの尚工舎からシチズンに改めている。

【セイコー、シチズン、カシオから登場】争奪戦必死。国産時計ブランドの記念モデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念 懐中時計

オリジンとなる16型手巻き懐中時計に敬意を捧げるとともに、この100年の先もシチズンが歩み続ける象徴として作られたまさに記念的モデル。この懐中時計のために開発された高精度手巻きムーヴメント“Cal.0270”は、時計の心臓部であるテンプにフリースプラング方式を採用し、平均日差-3~+5秒という高精度を実現。流れるような曲線を基調としたムーヴメントの受には、丁寧なダイヤカットやふくよかなコート・ド・ジュネーブが施されている。
■Ref.NC2990-94A。TI(43.5mm径)。日常生活用防水。手巻き(cal.0270)。世界限定100個。110万円

【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807