目次
目的のひとつは「景観向上」…なってるだろうか?
作業中は車線が塞がれ、設置や除草、剪定にかかる費用は税金…

目的のひとつは「景観向上」…なってるだろうか?

「これがあるから道が狭い」雑草茂りゴミ溢れる道路脇の植え込み…税金で管理される“道路植栽”いる?いらない?
(画像=『MOBY』より 引用)

道路植栽の目的である道路緑化には、「景観向上」を主として、そのほかにも「生活環境保全」「緑陰形成」「交通安全」「自然環境保全」「防災」といった機能があるとされています。

しかし、実際には植え込みの管理は全国で十分に管理が行き届いているとは言えず、中には投げ捨てられたゴミが溜まっていたり、生い茂った草木がはみ出し通行の邪魔になっていたりと、景観向上や交通安全といった目的を阻害しているように見られる植え込みも多数。

ゴミの投げ捨てはモラルの問題であるためその責任の一端は道路の利用者にあると言えるものの、投げ捨てたゴミが草木で陰になることが、ゴミを投げ捨てる心理的な罪悪感を軽くしているおそれは十分にあるでしょう。タバコが投げ捨てられ火災になった事例もあるようです。

相対的に道が狭くなったことや、剪定や除草作業など、道路植栽があることによって発生したと考えられる渋滞も多くあり、「生活環境保全」「交通安全」「自然環境保全」などの目的にも疑問が生まれるという意見も。

このように、道路植栽はメリットがあったとしても、デメリットも多く目立っていることがわかります。場所によっては道路植栽が名所となっていることもあり、一律にすべてが道路植栽が同じような状況であるとは言えませんが、なにがなんでも道路植栽を残すという理由はないように見えます。

作業中は車線が塞がれ、設置や除草、剪定にかかる費用は税金…

「これがあるから道が狭い」雑草茂りゴミ溢れる道路脇の植え込み…税金で管理される“道路植栽”いる?いらない?
(画像=『MOBY』より 引用)

前述のとおり、道路植栽は植物ですので定期的に手入れが必要です。手入れをしなければ、伸びた枝葉が交通の妨げとなったり周囲の施設に損害を招いたりするおそれがありますし、雑草なども繁茂してしまいます。

しかし、その手入れにかかる費用や人員が間に合わず、場所によっては雑草が道路植栽の枠を大きくはみ出していることも。著しい場合は発見者が道路管理者へ連絡することで対策を行う場合もありますが、これは十分に管理が行き届いている状態とは言えないでしょう。

また、手入れをする際には道路の1車線を規制する場合もあり、前述の通り渋滞の発生につながることも珍しくありません。

そしてこれにかかる費用には税金があてられます。

街中に草木を取り入れること自体は賛成する人は多いと思われるものの、相対的に道路を狭くし、さらにその管理が十分に行き届いていない状態であるものに、半永久的に税金があてられることには、納得がいかないという人も多いでしょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

【関連記事】
【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて