先端の制御へ
サスペンションもアクティブダンパーを採用し、4本を個別に制御できる。制御は6軸センサーからのデータを使い、高度なロジックによって制御される。そこには「モーション・マネージメントシステム」が初搭載され、ステア操作とパワートレイン、ブレーキの統合制御によって、旋回性能が向上する。
これまでのアジャイル・ハンドリングシステムは限界付近でその威力を発揮していたが、このモーション・マネージメントシステムは一般走行にまでその制御領域を広げているのだ。
ちなみにドライブモードには「Charge」モードが新たに加わった。他にEVモード、Autoモードがあり、また50km/h以下でのEV走行可能領域も拡大している。
インテリアでは運転席からの視界をチェック。ホンダ車の多くはボンネットが見えない、つまりフロントスクリーンには前方の景色だけが見える工夫を凝らしているモデルが多い。しかしアコードではノーズの先端が見え、その先端とフロントスクリーンの下端が水平基調で、水先案内人に指示されるようにクルマの動きや進行方向を掴みやすい視界になっているのだ。
ここまで来ている
キャビンエクスペリエンスも「進化」が光る。自分の好きな車内環境を記憶することができる。エアコンを設定し、オーディオを設定、そしてアンビエントライトなどの照明色を設定し、セレクション・ダイヤルで登録する。誰かが乗った後などすぐに自分環境に戻すことができ、また気分次第で環境を変えることができるのも新しいアーキテクチャーだ。
もちろん、メーター表示コンテンツの変更も可能で、ADAS情報、パワーフロー、燃費、ナビなどの他、明るさなどもきめ細かく変更できる。シンプリストの潮流がきている今、その多情報は「表示なし」という設定もあり、流れに乗っていることもわかる
そしてGoogleが搭載された。「OK Google」で起動する。ナビゲーションや天気などの他、車両の操作もGoogleアシスタントでできる。室温調整やラジオのオン・オフなど。そして燃料残量から「あと何キロ走れる?」という問いにも答えることができるのだ。
ADAS系も最新の「ホンダセンシング360」を搭載した。360度自車周辺情報をセンシングし、カメラとレーダー情報によってさまざまな運転支援と安全装備を備えており、新型アコードは全方位で「格」「艶」「整」「冴」「進化」に繋がっているのだ。