■巨人種族の“終焉の地”だったのか?
「ラブロックの巨人」の存在を裏付けているのが地元先住民族の伝承である。色白で赤毛の残忍な侵略者である巨人部族が地元のグループに戦争を仕掛け、最終的に洞窟に閉じ込められて絶滅したというストーリーがこの一帯の先住民族であるパイユート族の間で語り伝えられているのだ。
パイユート族の伝承によると、約3000年前に「シテカ族」と呼ばれる赤い髪の野蛮な部族がこの地域を侵略し、周辺の部族に戦いを挑んだのである。
シテカ族は獰猛で強かったが、一帯の部族は団結して共同戦線を築き、最終的にシテカ族をラブロック洞窟に追い込み、無数に矢を放ち、入り口に火をつけて全滅させたというのだ。
ちなみにラブロック洞窟の入り口で大昔に大規模な火災があった痕跡が考古学的調査で確認されているという。

パイユート族のメンバーであり、部族の歴史研究者であるサラ・ウィネマッカ・ホプキンスは洞窟の発見前の1883年にパイユート族についての本を書いており、その中には野蛮人についての言及があるのだが、それが巨人種族であったのかどうかについての記述はないようである。
ネバダ大学の研究によると、「巨人」の遺体は単に背の高い者であった可能性があり、その結果、彼らの身長は3メートルではなく、平均すれば180センチほどであったことを示唆している。
そして一部の歴史家からは、乾燥した砂漠の環境で老化すると黒髪が赤くなる可能性があり、これが赤毛の遺骸を説明する可能性があると指摘している。
さらに、歴史家のエイドリアン・マイヨール氏は著書『Fossil Legends of the First Americans(最初のアメリカ人の化石伝説)』の中で、地元の起業家らがこの地域の観光業を盛り上げるために古代人の遺体の大きさを誇張したのかもしれないと書いている。
ネバダ州ウィネマッカの歴史博物館には現在、ラブロック洞窟で発見された多くの遺物が収蔵されている。考古学者らによると「ラブロックの巨人」の話はおそらく事実の誇張、あるいは捏造である可能性が高いが、その物証の一部は依然として信じる者を魅了しているようだ。古代の巨人伝説が今後新たな展開を見せることはあるのだろうか。
参考:「Daily Mail」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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