Day2:痛恨のバラし連発
数日後、今度は友人と共に同じポイントに入ります。延べ竿での餌釣りにこだわる友人に岸際の深いポイントを譲り少し距離をとっての1投目、7gのスプーンが着水してすぐ何かが触った感触アリ。回収後、すぐに反応のあった付近にスプーンを投じると今度はしっかり食い込むバイト。
すかさずアワセを入れるとこれまでで最も強い強烈なダッシュでいきなり圧倒されなんとか抑えようとしたところでフックアウト。戻ってきたスプーンのフックは見事に伸ばされており推定サイズは70cmオーバー。ラインブレイクしなかっただけマシと言い聞かせ釣りを続行します。
今度はミノーに替えて探っているとミノーの後方付近で何かが蠢いているかと思えばグイッと重みが乗りミノーが止まります。グイッとロッドを煽り糸フケを巻き取って更なる追いアワセを入れるとお決まりのダッシュとアメマス特有の首振りが始まります。
ゆっくり寄せてはダッシュのサイクルを繰り返すこのアメマスのファイトに慣れてきたものの油断は禁物。焦らずに寄せてネットインさせようとした際にフリーになっていたベリーフックがネットに絡むトラブルが。こちらの焦りを感じ取ったのかここぞとばかりに首振りをかましたアメマスは激しい水飛沫と共に消えていきました。
意外な外道
やってしまったと天を仰ぐもすぐに気持ちを切り替えてキャストを続けます。今度は某100均一ショップで購入した5gの小型ジグで探りを入れると今度はこれまでと違った、まるで啄むようなバイトにアワセを入れるとその魚は重さはあるものの非力なダッシュを繰り返しながら寄ってきます。最初は小型のアメマスかと思いきやその正体はウグイ。
45cmはありそうなサイズは間違いなく自己最高記録のウグイ。しかもよく観察すると見慣れたエゾウグイにはない、側線下に薄く伸びる紅い線はマルタウグイの特徴そのもの。ちなみにマルタウグイを釣ったのはこれが初めてです。
ウグイをリリースしてまたミノーに戻しての1投目、ジャークさせて一旦止めた際にクイッと何かが触ってきたのでアワセを入れると今度は全くの無抵抗。寄ってきたミノーには枝のようなものが引っかかっているかと思えばそれは枝ではなくカニ。おそらく汽水域に生息するモズクガニでフォールしていたミノーに反応したものと思われました。
ちなみにカニをルアーで釣ったのも初めての経験です。カニを川に帰し、近くにいるはずの友人に目をやると「でかい!」と興奮した様子で延べ竿を立てていました。弧描いて曲がる延べ竿の先には激しく水飛沫を上げるアメマスの姿が。
また友人のタモ網は小さすぎて役に立たない様子だったので自分のネットを手にサポートに入ります。細い仕掛けにヒヤヒヤしながらなんとかネットイン、サイズは55cmと本州では滅多にお目にかかれないサイズのイワナ(アメマス)を手にした友人は大喜びでした。