世界で注目を集める「日本のお香」

日本の香り文化は飛鳥時代に仏教の伝来とともに始まったとされている。その後、平安貴族が香りを楽しむために薫物を調合し、武家社会では禅思想と結びついて香道が確立した。

そんな日本のお香=インセンスは、ウェルビーイングの一環として世界中で注目されている。特に欧米では、浄化・瞑想・ルームフレグランス利用といったライフスタイルが広まり、コロナ禍を経てデジタルデトックスの一環として活用されるなど、スピリチュアルな視点でも注目を集めている。

また、香りの国・フランスでは、日本の「聞香」や「香道」が独自の香り文化として広まり、パリでのイベントも盛況だという。

散歩をしたくなる麗らかな春に、街中で楽しめる「香り」を通じて心を研ぎ澄ます時間を体験して欲しいという思いと、日本が誇るお香文化を未来に継承することを目的に開催するという「香り博」。この機会に、お香の奥深い世界に触れてみてはいかがだろう。

香り博(かおりはく)
開催期間:4月12日(金)~5月12日(日)※時間は各店舗営業時間に準ずる
参加店舗:東京/東京鳩居堂銀座本店、松栄堂銀座店、香十銀座本店、京都/京都鳩居堂、松栄堂京都本店・薫習館。香十二寧坂店

(高野晃彰)