不思議な世界に迷い込む
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「LIBRARY AQUARIUM(ライブラリーアクアリウム)」は、図書館と美術館が融合したようなエリアです。水槽の隣には関連した本が添えられています。たまに「それって違うんじゃない?」と思う本が添えられているのもご愛敬。本集めに奔走したスタッフの苦労が伺えます。
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このエリアにはチンアナゴやヘコアユなどの魚類のほかに、イソギンチャクやサンゴ、ゴカイの仲間など、あまり単体で展示されない生き物も主役として扱われています。それぞれ特徴的な生態を持っており、不思議な世界に引き込まれました。
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サカサクラゲは体内に共生藻と呼ばれる藻を飼育しています。共生藻が出す栄養分をもらう代わりに、藻に排泄物を栄養分として提供しています。逆さの状態で生活しているのは藻に光を当てて光合成させるため。持ちつ持たれつの関係です。
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クモヒトデには脳はありませんが、近年、デューク大学の研究者によって一定の条件を繰り返すことで学習する「古典的条件付け(いわゆるパブロフの犬)」によって捕食していることが判明しました。脳があるはずなのに戦争など過ちを繰り返す人間の学習能力は、クモヒトデにすら劣っているのかもしれません。
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人類が誕生する遥か昔、札幌は海でした。フロアには約820年前に生息していたと考えられている世界最古の大型海牛「サッポロカイギュウ」の復元骨格標本が展示されています。「ここはかつて海だった」と考えると、展示されている生き物の見方も違ってくるでしょう。
6階 COMMONS
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6階は「COMMONS」と名付けられ、「ひとつの世界をともにする」がテーマです。ここには、ペンギンやミズクラゲなどの生物を近くに感じることができます。また、海をモチーフにしたデジタルアートや植物が生い茂るエリア、カフェなどもあり、時間が過ぎるのを忘れてしまう竜宮城のような空間です。