■かつては「不正」が多発したが…

話題のポストを受け、少なからず寄せられていたのが「コインセレクターに五十円玉を百円玉と誤認させようとしたのでは」という意見。

今回のケースについてオクトに尋ねてみたところ、担当者からは「古くから糸釣り、針金などによる悪戯がありましたが、電子式セレクターが登場してからは機械式コインセレクターに比べ、悪戯による不正などの被害は少なくなっています」「開発当初の電子式セレクターは悪戯による不正などの標的となるケースが多く見られましたが、現在では改良が加えられ、悪戯による被害も少なくなっています」との回答が得られた。

現代の技術力をもってすれば、こうした悪戯(犯罪)がそもそも現実的でないと改めて判明したのだ。さらに言うならば、たとえ成功したとしても数十円、数百円の利益にしかならない。

犯罪行為をリスクリターンの観点から語るべきでないことは承知だが、こうした行為は「通貨変造罪」等の犯罪行為となると考えられるため、発覚した場合を考えると、雀の涙のようなリターンに比べてリスクがあまりに大きい「浅はかな行い」ではないだろうか。