審判員のタスク過多が遠因に
片方のチームの人数が減りかねないケースでは、交代が完了してから試合再開というのを原則とすべきではないか。本ブリーフィングに出席した記者からこのような指摘があったが、「その原則を逆手にとることもできる(試合再開を意図的に遅らせ、自軍に有利な状況を作るチームが現れる)ので、統一ルールではなく、そのときの最適解を審判員が導き出すのが大事」と佐藤氏は回答している。
また、佐藤氏は第4の審判員の業務過多に関し、「(交代ボードの設定を)両チームのスタッフに任せる。交代用紙についても第4の審判員へ直接提出される方もいらっしゃれば、各スタジアムの運営担当スタッフが触られたり(受け付けたり)と、色々なやり方があります。そうしたところはJリーグと話をしています」と、改善に向け着手していることを明かした。
第4の審判員の業務過多が、今回の騒動の遠因となった。この点は筆者も同感である。佐藤氏が口にした改善策の実現を願うばかりだ。