トリプルSIMは可能でも待ち受けは2回線のみ!

ここまでOPPO Renoシリーズなら、ひとつのスマホに物理SIM×2+eSIM×1=3回線を登録可能と説明しました。

しかし、3回線を同時にスタンバイ(待ち受け)することはできず、実際には2つの回線しかスタンバイできません(デュアルスタンバイ)。

これは、いわゆる「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE(デュアル SIM デュアル VoLTE))」と呼ばれるもので、ドコモとau、ソフトバンクと楽天モバイルといった異なるキャリアの組み合わせで、どちらの回線も同時に待ち受けできます。

つまり、OPPO Renoシリーズは3つのSIM(3回線)をスマホに搭載できますが、実際に使えるのは2回線だけということになります。

OPPOスマホならトリプルSIMも可能!− 物理SIM2枚+eSIM1枚で運用してみた
(画像=OPPO Renoシリーズなら物理SIM×2とeSIM×1=3枚のSIM(回線)を同時に登録できます。ただし、待ち受けは2回線のみになります(画像はAmazon公式サイトより引用)、『オトナライフ』より 引用)

また、OPPOに限らずeSIMには複数の回線情報を登録することが可能なので、ひとつのスマホに4回線以上登録することも不可能ではありません。

しかし、eSIMに2つ以上の回線を登録しても、いずれか1回線しか有効にできないため、eSIM×2でのDSDVはできない点には注意が必要になります。

というわけで、実際にOPPO RenoシリーズでDSDVが可能な組み合わせは、「物理SIM+物理SIM」「物理SIM+eSIM」となります。

■OPPO RenoシリーズでのDSDV
【1】物理SIM+物理SIM
【2】物理SIM+eSIM
※eSIM+eSIMはNGです

なぜ筆者がトリプルSIM運用することになったのか?

実は筆者は、ガラケー(ドコモ)とスマホの2台持ちで、スマホはLIBMO(データ専用の物理SIM)とpovo2.0(eSIM)という組み合わせになっていました。

povo2.0には電話番号もありますがほとんど使っておらず、あくまでも予備のネット回線用として年に数回利用するだけです。

また、LIBMOはドコモ回線で月3GBのデータ専用SIM(SMS機能付き)ですが、株主優待を適用して月額118円で利用しています。

そのような筆者も、ついにガラケーをやめてメインの電話回線をIIJmioに乗り換えたため、ひとつのスマホに3つのSIMを登録しなければならなくなったというわけです。

基本的には、メインの電話回線のIIJmioとデータ専用のLIBMOを2枚の物理SIMでデュアルSIM運用して、eSIMのpovo2.0は予備としてキープしています。

■筆者のトリプルSIM運用の内訳
【物理SIM1】IIJmio(ドコモ回線・通話付)
【物理SIM2】LIBMO(ドコモ回線・データ専用)
【eSIM】povo2.0(au回線・通話付)
※povo2.0はデータ用にキープ
※LIBMOは株主優待で安くなっている

OPPOスマホならトリプルSIMも可能!− 物理SIM2枚+eSIM1枚で運用してみた
(画像=こちらはOPPOの設定画面。基本的に物理SIMカードの「IIJmio」を通話用に、物理SIMカード「LIBMO」とeSIMの「povo2.0」の2枚をインターネット(データ通信)用に使っていますが(左写真)、eSIMをオフにすればLIBMOが有効になります(右写真)、『オトナライフ』より 引用)
OPPOスマホならトリプルSIMも可能!− 物理SIM2枚+eSIM1枚で運用してみた
(画像=もちろん、通話にeSIMのpovo2.0を割り当て、データ通信に物理SIMカードのIIJmioにすることも可能となっています、『オトナライフ』より 引用)

もし、電話回線のIIJmioをeSIMで契約してしまうと、eSIMが2枚となってしまうため。povo2.0とのデュアルSIM運用はできません。

どうしても、この2回線でデュアルSIM運用するには、わざわざpovo2.0を物理SIMカードに変更するしかないのです。

このように、ひとつのスマホでトリプルSIM登録する場合は、キャリアと契約しているSIMのタイプには十分注意が必要です。