なぜか売れない、鳴かず飛ばずの3年間
しかし、エチュードはビックリするほど売れませんでした。
ファミリア3ドアハッチバックに同じエンジンを積んだ「スポルト16」に対し、価格は最廉価グレードで少し安いくらい、最上級グレードでも20万と違わず、ロックアップ機構つきの4速ATも設定するなど、装備の充実を考えれば「高くて売れなかった」とは言えません。
むしろファミリアに乗るよりオシャレと思えば売れてしかるべきですが、エチュードはなぜか全く売れず…月販目標3,000台に対して最初の1年で売れたのは約8,000台。
あまりに売れなくて慌てたマツダも、発売翌年には1.5リッターSOHCエンジンの廉価グレードを出しますが、販売は回復どころか落ち込むばかりで、1990年頃におそらく在庫売り尽くしで販売終了するまでに売れたのは、わずか1万台ほどに過ぎません。
これほどまでに売れなかった理由として、「ファミリアとあまりにも変わらないから、違いがさりげなさすぎるから」とよく言われますが、それで価格がやたらと高いこともなく、致命的とは思えません。
WRCに出ているファミリア4WDターボのイメージが強すぎ、見た目だけオシャレではダメだったのか…あるいはクルマ好きでもないフツーの人からすると、「なんか違う名前の、ファミリアみたいなパチモンが売ってる」くらいの認識だったのでしょうか。
あるいはダイハツ リーザのように、フロントマスクからファミリアと全く違えばよかったのでしょうか?
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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