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海に飛び込むかのよう!豊島美術館前の道は島随一の映えスポット
家浦地区で横尾忠則ワールドを体感

海に飛び込むかのよう!豊島美術館前の道は島随一の映えスポット

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<豊島美術館前の道路>、『たびこふれ』より引用)

島キッチンから800mほど進むと、やがて小高い丘にまんまるの白い建物と海の光景が目に飛び込んできます。白い建物は、アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による「豊島美術館」です。

昔から米や野菜の生産が盛んな島でしたが、高度経済成長に伴って第一次産業は衰退。8haの棚田の耕作面積は1/10まで減少しました。そこで始められたのが、棚田を再生させるプロジェクト。2010年10月、棚田があった広大な土地に「豊島美術館」が誕生。アートを通じた地域振興の取り組みが始まりました。

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<目の前には青い瀬戸内海の海が広がる>、『たびこふれ』より引用)

美術館前の道路は、絶対外せない絶景映えスポット。まるで海に飛び込んでいくかのように続く道路は圧巻です。

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<豊島美術館>、『たびこふれ』より引用)

水滴をモチーフにした建物で、棚田と美術館が調和する景観を生み出している「豊島美術館」。柱が1本もないコンクリート・シェル構造の建物になっており、内部では、内藤礼による「母型」と題するアート作品を鑑賞できます。

靴を脱いで中に入ると、床のいたるところから「泉」が湧き出し、天井に2つある大きな開口部からはやさしい光や風、鳥の声などの自然が注いでいます。時間の流れや季節の移り変わりとともに無限の表情を鑑賞者に伝えるアート作品なので、ゆっくり時間をとって楽しみましょう。(写真撮影は禁止)

豊島美術館

  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
  • 開館時間:3月1日〜9月30日 10:00〜17:00(最終入館16:30)・10月1日〜2月末日 10:00〜16:00(最終入館15:30)
  • 休館日:火曜 (3月1日~11月30日)・ 火曜〜木曜 (12月1日~2月末日)※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
  • 鑑賞料金:1,570円(15歳以下無料)
【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<アート作品「勝者はいない - マルチバスケットボール/イオベット&ポンズ」>、『たびこふれ』より引用)

「豊島美術館」を後に約7分。唐櫃港を少し過ぎたあたりに、遊びながら鑑賞できるアート作品が見えてきます。これはスペインのバルセロナで活動する2人のアーティストによるもの。リングがたくさんあるボードをめがけボールをシュート!思い思いのルールでバスケットを楽しみましょう。

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<アート作品「心臓音のアーカイブ/クリスチャン・ボルタンスキー」>、『たびこふれ』より引用)

さらに東へ。約8分ほど進むと美しい砂浜にたどり着きます。その傍らにあるのが「心臓音のアーカイブ」。世界中の人の心臓音を収蔵して公開しているもので、心臓の鼓動に合わせて電球が明滅する作品となっています。心臓音の録音もできるので、ぜひ自分の心臓の音をアートに加えてみましょう。

家浦地区で横尾忠則ワールドを体感

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<豊島横尾館の外観>、『たびこふれ』より引用)

唐櫃地区のアートを楽しんだら、走ってきた道を家浦港まで戻り、次は、家浦地区のアートを巡りましょう。港から約3分のところにあるのが、アーティスト・横尾忠則と、建築家・永山祐子による豊島横尾館。集落にある古い民家を改修して造られた美術館で、既存の建物の配置を生かし「母屋」「倉」「納屋」で構成されています。

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<豊島横尾館のアート作品>、『たびこふれ』より引用)

豊島横尾館のテーマは「生と死」。庭のインスタレーションから塔の内部で展開される滝のインスタレーションまで、それぞれの空間に独特の色遣いが魅力の横尾忠則ワールドが広がっています。現実と非現実、日常と非日常が入り混じる場所で、「生と死」の世界の往来を体験できます。

豊島横尾館

  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359
  • 開館時間:3月1日〜3月31日 10:00~11:30/12:30~17:00(最終入館16:30)・4月1日〜9月30日 10:00〜17:00(最終入館16:30)・10月1日〜2月末日 10:00〜16:00(最終入館15:30)
  • 休館日:火曜 (3月1日~11月30日)・ 火曜〜木曜 (12月1日~2月末日)※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
  • 鑑賞料金:520円(15歳以下無料)
【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<アート作品「針工場/大竹伸朗」>、『たびこふれ』より引用)

豊島横尾館から南の方向へ約6分ほど進むと、左手に工場跡のような建物が見えてきます。こちらがメリヤス針の製造工場跡を利用したアートで、宇和島の造船所で約30年間放置されていた鯛網漁船の船体用の木型が展示されています。別々の記憶を背負った2つのモノが重ね合わせられ、それが新たな磁場となった作品です。ぜひ中に入って、島の歴史を体感してみてください。土日しか中には入れないのでご注意を。

【香川】アートと絶景を自転車でぐるっと巡る瀬戸内海「豊島(てしま)」の旅
(画像=<家浦港近くの海>、『たびこふれ』より引用)

豊島を巡る自転車の旅、最後は家浦八幡神社を経由し、港の西端まで走ってみましょう。そこにはこんな美しい海の光景が広がっています。まるで沖縄の離島?と思えるような透明度の高い海の水に驚くこと間違いなし。