ここ最近人気のある投資信託を知りたいときに参考にしたいのが、各金融機関が発表している投資信託ランキングだ。そこで今回は、ネット証券5社が発表している投資信託(積立設定件数)の月間ランキングをもとに、人気の投資信託を探っていく。(※2019年5月時点)

SBI証券……1位はニッセイ外国株式インデックスファンド

積立設定件数人気ランキング(2019/4/1~2019/4/30)
順位 ファンド名 ファンド分類 つみたてNISA ノーロード
第1位 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
国際株式
第2位 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 国際株式
第3位 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) バランス
第4位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 国際株式
第5位 楽天・全米株式インデックス・ファンド 国際株式

SBI証券のホームページをもとに著者作成

SBI証券で見事1位に輝いたのは、ニッセイ外国株式インデックスファンドだ。主要先進国(日本除く)の株式に投資することにより、MSCIコクサイインデックスという指数に連動する投資成果を目指すファンド。ファンド名にもある通り、購入・換金手数料がかからず、信託報酬も0.11772%以内とローコストが売りの投資信託だ。

2位から4位を独占しているのは三菱UFJ国際投信の人気インデックスファンド・シリーズのeMAXIS(イーマクシス)だ。ランクインしているファンドはいずれもノーロード(購入手数料が無料)で、信託報酬も0.11772~0.1728%以内となっておりローコストと言える。

5位の楽天・全米株式インデックスファンドは、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の愛称で呼ばれる人気のファンド。ノーロードで信託報酬は0.1696%程度だ。

楽天証券……1位は楽天・全米株式インデックス・ファンド

積立ランキング(設定件数)(2019/4/1~2019/4/30)
順位 ファンド名 ファンド分類 つみたてNISA ノーロード
第1位 楽天・全米株式インデックス・ファンド 海外株式
第2位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 海外株式
第3位 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
海外株式
第4位 楽天・全世界株式
インデックス・ファンド
海外株式
第5位 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 海外株式

楽天証券のホームページをもとに著者作成

楽天証券で1位と4位にランクインしているのは、SBI証券でも紹介した楽天バンガードファンドシリーズの2本。楽天投信投資顧問株式会社とバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社が協働で立ち上げたインデックス・ファンドだ。信託報酬は、1位の楽天・全米株式インデックス・ファンドが0.1696%、4位の楽天・全世界株式インデックス・ファンドが0.2196%と、ともに低水準に設定されている。

その他は、SBI証券でもランクインしたeMAXISシリーズや、ニッセイ外国株式インデックスファンドが楽天証券でも上位となっている。

松井証券……1位はニッセイTOPIXインデックスファンド

積立買付人数ランキング(2019年4月)
順位 ファンド名 ファンド分類 つみたてNISA ノーロード
第1位 <購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIXインデックスファンド
国内株式
第2位 三井住友・日本債券
インデックス・ファンド
国内債券
第3位 たわらノーロード先進国株式 先進国株式
第4位 SMT グローバル債券
インデックス・オープン
(為替ヘッジあり)
先進国債券
第5位 eMAXIS 新興国債券インデックス
(為替ヘッジあり)
新興国債券

松井証券のホームページをもとに著者作成

松井証券の積立買付人数ランキングで1位に輝いたのは、ニッセイTOPIXインデックスファンドだ。SBI証券と楽天証券では外国株式インデックスファンドが人気だったのに対し、松井証券ではTOPIX(東証株価指数)を対象にしたインデックスファンドが人気なのが特徴的だ。

2位、4位、5位に債券を投資対象としたファンドがランクインしているのも松井証券ならではだ。ただし、この3ファンドはつみたてNISAの対象となっていないので注意してほしい。

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)……1位はひふみプラス

プレミアム積立(投信)トップ5(2019年5月10日時点)
順位 ファンド名 ファンド分類 つみたてNISA ノーロード
第1位 ひふみプラス 国内株式
第2位 eMAXIS新興国株式インデックス 国際株式
第3位 世界経済インデックスファンド バランス
第4位 ステート・ストリート外国株式
インデックス・オープン
国際株式
第5位 eMAXISバランス(8資産均等型) バランス

auカブコム証券のホームページをもとに著者作成

auカブコム証券証券の1位は、レオス・キャピタルワークスのひふみプラス。国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄に長期的に選別投資するファンドである。こちらもノーロードで、信託報酬は1.06%程度だ。

2位と5位には他のネット証券同様、人気のeMAXISシリーズがランクインしている。

マネックス証券……1位はひふみプラス

月間積立契約件数(2019年4月1日~4月30日)
順位 ファンド名 ファンド分類 つみたてNISA ノーロード
第1位 ひふみプラス 国内株式型
第2位 マネックス資産設計ファンド<育成型> 複合商品型
第3位 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
国際株式型
第4位 三井住友・バンガード海外株式 国際株式型
第5位 世界経済インデックスファンド 複合商品型

マネックス証券のホームページをもとに著者作成

マネックス証券ではカブドットコム証券と同様、ひふみプラスが1位。また、SBI証券と楽天証券でもランクインしていたニッセイ外国株式インデックスファンドが、3位にランクインしている。

ここにはeMAXISシリーズや楽天バンガードファンドシリーズが入っていないが、マネックス証券では「NISA月間積立契約件数」と「つみたてNISA月間積立契約件数」が別に公表されている。そちらでは両シリーズともしっかりランクインしているので、NISAを利用したい人は参考にしてほしい。

ランキング入りした人気の投資信託の共通点は?

各ネット証券でランキング結果は多少異なるものの、eMAXISシリーズや楽天バンガードファンドシリーズ、ニッセイのインデックスファンドなどが人気があることがわかる。

これらの人気ファンドに共通しているのは、ノーロードや低水準の信託報酬などコストが安いこと、インデックスファンド(ある指標と連動する値動きを目指す投資信託)であること、などが挙げられる。

とはいえ、様々なランキングを見ているとコストが高いファンドや、リスクが高いファンドが上位にランクインしているケースもある。

もちろん、「人気が高いファンド=良いファンド」というわけではない。多くの人が支持しているファンドのランキングを参考にするのはいいが、最後は自身の判断で投資スタイルに合った商品を選ぶように心がけたい。

文・春美 悠(ファイナンシャル・プランナー)

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