同乗者にメジロがヒット

15時を回り、太陽が傾く。するとそれまでボトムべったりだった感度が浮くようになった。同時に鳥たちが浮足立ちひとところに集結し上下に舞い出した。ついに時合い到来か?

スピニングタックルに180gアカ金のジグを装着し75mのボトムへ送る。ボトムタッチから15mを早巻きしてロングジャーク、食わせのワンピッチとコンビネーションジャークで誘うが食ってこない。やはり渋い日なのか、それとも映る感度には青物が入っていないのか。

そんな疑問を打ち消すように右舷胴のアングラーにヒット。ただ、狙いのブリではなくメジロだった。続いてサバが上がる。鳥は足早に移動しながらも海面に突っ込んでいる。少しは捕食者のやる気が出てきたと思われる。

アプローチを変える

食いそうなのに食わせられない自分がもどかしい。スピニングタックルから少しライトなPE1.5号リーダー8号のベイトタックルに持ち替える。

ジグをアカ金からシルバーのダブルエンドグロー200gに換装し前後にツインフックをセットした。使い慣れているスロージギングのセッティングでアプローチ。これで釣れたらスピニングが苦手ってことで……。

時合い投入で80cmの本命手中

75mのボトムにジグが着底した瞬間に「底から15mまで感度入った」とアナウンス。それまでも多少浮いた感度は入っていたが、なぜか「これは食う」と根拠ない自信をもって早目のワンピッチからのロングジャーク。

するとフォールするラインがビタ止まり。食った!食わした!!ラインを巻いてフッキングを送るとロッドが曲がる。ドラグ音を響かせるような走りはないが、ゴンゴンと首を振って抵抗する。

振り幅の大きさや重さからブリだと思い慎重にファイト。浮いてきたのは、意に反して小さくて80cmジャスト。良く肥えていていたので、ワイズの割には重々しい引きだった。魚を〆てバケツに放り込み血抜きしたままジグを放り込む。

10kg超えブリ狙って丹後の春ジギング釣行【京都】サイズ届かずも一瞬の時合いを制す釣れた魚を血抜き中(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

感度はまだあるので連発するはずと着底を待っているとミヨシでヒット。続いて左舷でもヒットしたようで、ついに祭りに突入した。

同じパターンで連発

ジグが着底し15mを早巻きしてロングジャークを入れるとフォールでヒット。先と同じパターンで食ってきた。フッキングを決めて巻こうとするがスプールが滑って巻けない。

ドラグ音を響かせて突進する魚は、スピードはないが重い。間違いなくサイズアップだと慎重にファイト。

スプールを押さえるとブレイクする可能性があるので、ロッドを曲げてガイド抵抗を増してファイトする。リアフックが口にフロントが背中にフッキングしていて時間が掛かってしまったが、無事キャッチ。

10kg超えブリ狙って丹後の春ジギング釣行【京都】サイズ届かずも一瞬の時合いを制す良型ブリのキャッチに成功(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

ベイトのマイワシ2匹を咥えたままの食いしん坊なブリだった。

10kg超えブリ狙って丹後の春ジギング釣行【京都】サイズ届かずも一瞬の時合いを制すベイトは大きなマイワシ(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)

お腹もボテボテに膨れていたが、自宅計測8.8kgでマイワシ2匹を含んでも、狙いの10kgには遠く及ばなかった。

10kg超えブリ狙って丹後の春ジギング釣行【京都】サイズ届かずも一瞬の時合いを制す釣り上げられてもベイトを離さない(提供:TSURINEWSライター・田中耕二)