利益共有型モデルで優良ユーザーに還元
また、同社は「Pineapple Benefits & Rewards」と呼ばれるスキームを通じて使用しなかった保険料を払い戻すことでユーザーとの共存共栄を図っている。12ヵ月連続で保険料を遅延なく払い続けている・過去に保険金請求を行っていないといった条件を満たし、コミュニティ支援に貢献するユーザーにリワードやクーポンを通じて利益を還元する仕組みだ。クーポンはUber EatsやSuperbalist(南アで人気のオンラインアパレル)などの商品と引き換えられる。
大規模で信頼できるネットワークを構築するユーザー、つまり「社会的に責任ある行動」を取るユーザーにこうしたリワードを設けているのは、「社会的に良い」行動は正しく評価され報われるべきだと同社が考えているからだ。

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その姿が、無数の小さな実が集合体となって落下時の衝撃を果実全体で緩和するパイナップルに似ていることから社名をPineappleにした旨をCEOのMarnus van Heerden氏がAccountancy SA の取材で語っている。
消費者ファースト、保険のネガティブイメージ払しょく
2017年にMarnus van Heerden氏とそのチームによって設立されたPineappleは、アプリまたはウェブサイトで「いつでもどこからでも誰もが簡単に保険に加入できる世界」の構築を使命とする。自社サービスに社会的要素を再導入したのも、「仕方なく払うもの」「楽しい出費ではない」といった保険のネガティブイメージ払しょくを目指してのことだ。
ユーザーへのリワードの他にも、自動車保険を請求したユーザーに事故によるトラウマカウンセリングを無料提供するなど、消費者ファーストのインセンティブやベネフィットで保険のイメージ書き換えを図っている。

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