3つの総合的項目で首位を分け合っているのがauとソフトバンク
では、山手線周辺ではソフトバンク一強かというとそういうわけではない。音声アプリ通話などとして利用されるLINEなどのOTTアプリのエクスペリエンスを測定する「5G音声アプリ・エクスペリエンス」ではauがトップで、どれほど快適にゲームができるかを表す「5Gゲーム・エクスペリエンス」では1位のソフトバンクと大差がない。さらにauとソフトバンクは3つの総合的なエクスペリエンス・スコアすべてにおいて1位を分け合っているような状態だ。
こうしてみるとドコモと楽天はどうなっているのかと思うが、ドコモは「5Gダウンロード・スピード」でトップを守っている。またドコモは「瞬速5G」と称するネットワーク充実化に取り組んでいる最中で今後への期待は大きい。
最後に楽天だが、「ダウンロード・スピード・エクスペリエンス」については競合他社に大きく後れをとっているが、「アップロード・スピード・エクスペリエンス」では追随を許さない状況だ。どれくらい引き離しているかというと、2位のソフトバンクよりも6.8%多い18.2%で、auのほぼ2倍となっている。
「一貫した品質」の項目では東京周辺と山手線周辺を比較すると、山手線周辺の方がわずかにスコアが劣る結果となっているが、これは一カ所にさまざまなものが集中する混雑した状況が原因だとみられる。
JR東日本は、1つの5Gアンテナを複数の通信事業者が共用する「インフラシェアリング」の事業者として、5Gインフラ設備を提供する。準備が整った通信事業者から順次5Gサービス開始が始まる予定とされており、こういった環境も整ってより利用しやすい状況になっていきそうだ。
出典元:【Opensignal】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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