メルセデス・ベンツ日本は2024年3月12日、消費者庁からの課徴金の納付命令を受け、謝罪のコメントを発表した。

■プレスリリースの内容
本件につきましては、当該製品をご購入いただいたお客様をはじめ、日頃より弊社およびメルセデス・ベンツを信頼し、ご愛顧いただいております皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。

弊社では、本件に対する消費者庁による措置(措置命令及び今回の課徴金納付命令)を厳粛に受け止め、本件措置命令において求められたすべての措置の遂行を完了し、消費者庁にその旨を報告済みです。今後も引き続き、法令遵守の徹底と管理体制の強化を図り、再発防止に努めてまいります。

メルセデス・ベンツ 課徴金納付命令における表示と実際の何が違っているのか
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

GLA 180

さて、課徴金納付命令を受けた対象装備詳細は以下のようになる。
「GLA 180」(以下「本件商品①」)
「GLA 200 d 4MATIC」(以下「本件商品②」)
「GLB 200 d」(以下「本件商品③」)
「GLB 250 4MATIC スポーツ」(以下「本件商品④」)

上記モデルを一般消費者に販売するに当たり、
「The GLA Data Information」
「The new GLA Data Information」
「The new GLB Data Information」と称する冊子。

またはこれらを自社ウェブサイトに掲載した「ウェブデータインフォメーション」、または「The New GLB」と称するカタログ、もしくはそれを自社ウェブサイトに掲載した「ウェブカタログ」の記載内容が事実と異なるものであった。

★表示と実際の何が違っているのか

本件商品①につき、令和3年4月5日から同年8月31日までの間、あたかも同商品に係る「AMGライン」と称するパッケージオプション(「AMGライン」)に含まれるサスペンションは、「スポーツサスペンション」であるかのように表示したが事実ではなかった。

本件商品②につき、「ダイレクトステアリング」と称する機能、および「アクティブステアリングアシスト(アクティブレーンチェンジングアシスト、アクティブエマージェンシーストップアシスト)」と称する機能について、令和2年6月25日から同年10月22日までの期間、サングラスケースについては同年10月11日から同月22日までの期間、「自動再発進機能」と称する機能については同年6月25日から令和3年3月5日までの期間で、これらの装備が、あたかも標準装備であるかのように、また、 令和3年4月5日から同年8月31日までの期間、あたかも、同商品に係るAMGラインに含まれるサスペンションは、スポーツサスペンションであるかのように表示したが事実ではなかった。

本件商品③につき、ダイレクトステアリングについては令和2年6月25日から令和3年4月8日までの期間、「オフロードエンジニアリングパッケージ」と称する複数の機能がパッケージになっているものについては令和2年6月25日から同年9月16日までの期間、サングラスケースについては同年7月22日から同年10月22日までの期間、アクティブステアリングアシストについては同年6月25日から同年12月28日までの期間、自動再発進機能については同年6月25日から令和3年3月5日までの期間、これらの装備が、あたかも標準装備であるかのように表示していた。

また、「スポーツコンフォートサスペンション」と称するサスペンションについては令和2年6月25日から同年12月18日までの期間、「Mercedes-Benzロゴ付ブレーキキャリパー」と称するブレーキキャリパーおよび「ドリルドベンチレーテッドディスク」と称するベンチレーテッドディスクについては同年7月22日から令和3年3月2日までの期間、これらの装備が、あたかも同商品に係るAMGラインに含まれているかのように表示したが事実ではなかった。

本件商品④につき、サングラスケースについては令和2年8月19日から同年10月22日までの期間、ロゴ付きキャリパーおよびドリルドベンチレーテッドディスクについては同年8月19日から令和3年3月2日までの期間、これらの装備が、あたかも標準装備であるかのように表示していたが事実ではなかった。

メルセデス・ベンツ 課徴金納付命令における表示と実際の何が違っているのか
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)