92cm7kgヒラマサに対面

タックルチェンジはせずに再々チャレンジ。これでまたアタってしまうから大瀬戸の魚影はすごい。

先ほどは下に走られたからラインブレイクしたと勝手に解釈して今度はロッドを真横に極力キープして優しく刺激を与えないやり取りを心がける。

これがうまくいったのか瀬ギワにも底にも走らず段々と弱まってくるまで切られずにキープできた。じわじわと沖から寄せることができ足元にウキが見えギラリと魚体が海面下に鈍く光る。

ラストの突っ込みや反転に気をつけて浮いてきた魚体はまぎれもないデカマサ。70cm枠とはいえ1人でタモに収めるのにもひと苦労。磯に上げて測ってみると92cmだったが(7kgジャスト)、体高がある堂々たる体躯(たいく)にしびれて大満足。

磯フカセ釣りで92cmヒラマサ獲った!【長崎・大瀬戸】ゲストに良型クロにイサキ筆者にきたヒラマサ92cm(提供:週刊つりニュース西部版APC・平山康弘)

イサキ狙い4連発

これ以上ヒラマサを釣ってもどうにもできないし、残り時間も2時間を切ったので船からモンスタートルクをレンタルしてきていたのでクロ・イサキを狙うことにする。

ラインはセミフロートSPインパルス2.5号にハリスはハリスト2.5号、ハリは瞬貫尾長グレ7.75号をセットし、G6のガン玉を直結部に1個、ハリスの真ん中にG7を打つ。ウキはオレガから移した。

オキアミボイルをつけサオ2本先へ投入。クロ用に作ってきたまきエサを足元にたっぷり入れながらじわりと沈めて探っていると指先をバリバリっと弾くアタリ。ロッドを立てると軟らかく引きを受け止める。

初めてのサオで相手のサイズはよく分からないが船長が言ったように唯牙を彷彿させるロッド調子。30cmちょいのイサキだったがひょいとぶり上げた。

クロは不在のようだが潮の中を流すとイサキ4連発。これで1人1尾ずつ食べられるからこれで満足。

納竿間際にヒラマサヒット!

マダイかクロはいないかと少し釣座を移動し右の深場を狙う。仕掛けを入れた後、「回収は午後3時だったかな?」とふとあやふやな思いで船長に確認の電話を入れる。

するとバチバチっとラインの出を調整していた指先がものすごい勢いで弾かれた。慌てて携帯をポケットに仕舞い、少しラインを出し、なんとかベールを戻して戦闘開始。

といってもクロ仕掛けなので、先日ヒラマサを次男が釣った時に壊れたトーナメント3000LBDが頭をよぎる。しかもロッドは借り物。ただ次男は8分で7kgを上げたので、頑張ればなんとかなるかもと変な自信が頭をよぎる。

モンスタートルクはきれいな曲線を描いてヒラマサの走りを受け止めている。刺激を与えず、できるだけ走らせず、潜らせずがやり取りのキモ。極力ロッドを寝かせて、走られた場合も沖に行くように、体もサオも極力寝かせてサオ先を沖に向かせるように優しく絞り込む。ゆっくりと絞り上げる。

ヒラマサの動きに全集中して絞り上げた分を少しずつ巻き取っていく。「次男がおったら動画回してもらえるのになぁ」などと相手の動きに集中しながらも妄想が広がる時間が長い。