起業は大変?

起業してから、これまでの道は大変だったのでしょうか。

「大変だけど『生きてる』って感じです。就職した友達と違うなと思ったのが、夜中まで仕事をやっていても、大変だけど苦痛ではないんですよね。

自分が目指しているところに向かってやっているから、いつまでも仕事できる日があります。

普通だったら12時まで仕事しているとブラック(企業)だと思うんですけど、全くそう感じないなと思って。

そういう気持ちでやっているし、色々な方に支えていただきながら辛いときも踏ん張れる。大変だけど生きてるなって。充実しているなって」。

“将来”についても、考えはポジティブで、

「成功する自信はなかったですけど、起業したときも『失敗しても、どっかでバイトでも何でもするとか、途中までの経験を生かして、生きていけるだろう。死ななきゃ良いな』というモチベーションでした。

もし今の仕事をやめたとしても、どっかで何かして生きていくから大丈夫だと思っています」。

と語りました。

起業も選択肢にある人へ

とはいえ、関さんは、他人に対しても“起業激推し”というワケではないそうです。

「起業するのは手段だなと感じていて。イントレプレナー(社内で事業を立ち上げる人)は大企業のリソースを使えるし、すでに知名度はあるので進めやすいですよね。

やりたいことによって、いろいろなかたちがあるので、一概に起業をゴールにしないことが重要なポイントかなと思います。

それを考えても、『やっぱり起業したい、しようかな』と思っている人は、したら良いと思っています。

最近相談を受けるときに、『起業しようと思っても、仲間もいないし』というようなことを言う方がいるんですが、私達も『StockBaseって、こういう会社です』となりふり構わず言っていたら、応援してくださる方がどんどん増えて、今のかたちになっています。

“共感の力”ってめっちゃ強いなと起業してから感じました。

いまは1人でも、(自分の想いを)語っていれば、1人くらい絶対に共感者はいると思うんですよ。だから『仲間がいなくて、1人じゃ何もできないからどうしよう』と思ってるのであれば、絶対共感者はいるし、その人が力になってくれるなという確信はあります」