動画・ライブ配信アプリやSNSで時折みかける“一人称視点”の動画や生放送。こうした撮影手法は「POV(Point Of Viewの略)」と呼ばれ、人物やモノの視点で写すことで作品に臨場感をもたらす。

そんなPOV撮影で活躍するのが、アウトドア・スポーツ中の撮影に特化した“アクションカメラ”。

しかし、一般的なアクションカメラはネックレス式マウントやチェストハーネスなどのアクセサリに依存しているため「カメラとは別にアクセサリを購入する必要がある」「カメラとアクセサリを装着するのに手間がかかる」といった課題があるという。

そこでおすすめしたいのが、米国のMOORvision Technologies Inc.(以下、MOORvision社)が発表した、アクセサリ不要のウェアラブルPOVカメラ「Ucam」。どんな衣類にも直接取り付けられる特許取得済みのデザインが施されており、ユーザーはハンズフリーで没入感のあるVlogやPVなどを撮影できる。

現在、クラウドファンディングサイトのIndiegogoで支援を募集中だ。

衣類に“ピン”で留める。アクセサリ不要のPOVカメラ

Ucamはスポーツ中に一人称視点で撮影できるように作された、重さ38gのコンパクトなカメラ。衣服、布地、マグネットなど、どんなものにもシームレスに取り付けられるため、追加のアクセサリは不要だ。

Image Credits:Indiegogo

装着方法はいたってシンプル。フロントカメラモジュールとバックバッテリーモジュールを衣服に接続するだけだ。両方のパーツの磁石が正しく揃うと、ピンがカメラモジュールから排出され、両方のパーツがしっかりとロックされる。

安全のため、ピンはカメラとバッテリーモジュールが接続された後にのみ出てくる仕様。カメラモジュールがバッテリーから外れると、ピンは自動的にカメラモジュール内に戻る。

撮影データをデバイス・クラウドに保存できる

Image Credits:Indiegogo

Ucamは1080p、2K、4Kで24〜240fpsで撮影することが可能。手ぶれ補正機能が内蔵されているため、大きな動きもぶれずに捉えられるだろう。

撮影した映像の保存方法は大きく分けて2つあげられる。Bluetooth/Wi-Fiを介してiPhone、iPad、Android、パソコンなどのデバイスに転送する方法と、クラウドにアップロードする方法だ。

クラウドに保存した映像は、UcamアプリまたはUcamウェブサイトからアクセスできる。