従業員のメンタル不調の予防やその気付きを促し、ストレスが高い人の状況把握やケアを通して職場環境改善に取り組むことを目的に制定された制度「ストレスチェック」。従業員のストレス状況を把握することが非常に重要になる中、ストレスチェックで“高ストレス者”と認定されることと、就寝前のスマホ・PCの操作は影響があるのか気になるところです。
今回は、株式会社ドクタートラストの「ストレスチェック研究所」が実施した「『就寝1時間前のスマホ・PC操作頻度』とストレス度合の関係性」に関する調査結果をご紹介します。本調査は、2022年度にストレスチェックサービスを利用した受検者のうち、就寝前のスマホ・PC操作について回答が得られた約5600人のデータをもとにしています。
95%以上が週1回以上就寝前にスマホ・PCを使用
まずはじめに、「寝る前1時間以内にスマホもしくはPC操作を行うことがありますか(動画視聴、SNSなど)」と尋ねたところ、全体の約7割(70.7%)が「毎日」と回答しました。また、12.8%が「4~6日/週」、12.1%が「1~3日/週」と回答していることから、全体の95%以上が、少なくとも週に1回以上就寝前にスマホ・PCを使用していることがわかります。
非常に多くの人が就寝前に端末を使用していますが、ストレスに影響はあるのでしょうか。
就寝前「毎日」の使用は高ストレス者率が高い傾向に
「スマホ・PC操作頻度別・高ストレス者率」を調査すると、「毎日」就寝前に操作する人が最も“高ストレス者”である割合が高いことが明らかになりました。操作頻度が高くなるほど高ストレス者率も高くなるのかと思いきや、次に高ストレス者率が高かったのは「1~3日/週」の16.3%という結果に。「4~6日/週」は11.7%と3番目の結果になりました。この結果から、毎日使用するより、週1~3日程度減らすことでストレスが減る可能性があると考えられます。