ビジネス用語の1つ、それが「コアコンピタンス」です。
ただ、この言葉は見慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は「コアコンピタンス」の意味についてまとめます。

目次
「コアコンピタンス」とは
 ・「コアコンピタンス」の意味
 ・1990年に提唱された「コアコンピタンス」
「コアコンピタンス」を見つけるのに必要な視点
 ・模倣可能性(Imitability)
 ・移動可能性(Transferability)
 ・代替可能性(Substitutability)
 ・希少性(Scarcity)
 ・耐久性(Durability)
「ケイパビリティ」との違い
 ・「ケイパビリティ」とは
まとめ

「コアコンピタンス」とは

ビジネス用語「コアコンピタンス」とはどんな意味の言葉?「ケイパビリティ」との違いは?
(画像=『FUNDO』より引用)

まずは「コアコンピタンス」の意味を見ていきましょう。

「コアコンピタンス」の意味

「コアコンピタンス」は企業や会社の中核となるビジネス上の強みのことを意味します。

これは他者と比較して優れている自社の能力のことを言います。
もっと噛み砕いて言うなら自身の組織が持つ独自の強みを表す言葉です。

この言葉は英単語「core competence」からそのまま来ているビジネス用語となります。

1990年に提唱された「コアコンピタンス」

もともとの「コアコンピタンス」は1990年に提唱された言葉となっています。

提唱したのは経営学者のゲイリー・ハメル氏と元米ミシガン大学ロス経営大学院教授のC・K・プラハラード氏です。
具体的には彼らの著書「コアコンピタンス経営」で提唱された概念となります。

この概念における「コアコンピタンス」は自社が得意としている能力ではなく「ビジネスをする上で競合他社が真似できない核となる圧倒的な能力」と位置づけています。

つまり、凡庸な能力ではなく非凡な能力のことを指すわけです。

競争の激しいビジネスシーンでは特筆した能力が必要です。
むしろ「コアコンピタンス」のない組織は負けます。
つまり「コアコンピタンス」とは他社との競争で勝ち残るために必須な能力と言えるでしょう。