【注目ポイント:重厚なケース】
堅牢でありつつ細部に細かい作り込みが施されたケース、ブレスレットも魅力的だ。ケースはダイバーズウオッチ黎明期である1950年代のスキンダイバーモデルを思わせるソリッドでシンプルなデザインを採用。現行のダイバーズウオッチはリューズガードを採用していることが多いが、リューズガードを省いたことでオーセンティックな雰囲気を感じさせる。ブランドロゴのレリーフを刻んだ大振りなネジ込み式リューズは操作しやすく、デザイン的なアクセントとしても存在感を主張している。
クラスプには四つの位置を調整できる内蔵拡張機能が採用され、合計9mm まで工具なしで調整が可能。ブレスレットのコマにレギュラーリンクとハーフリンクを組み合わせた構造を導入したことで、従来のモデルよりも精密なサイズ調整が可能になった。
安価な時計に見られる凸型のコマを使用した擬似的な3連ではなく、削り出しのコマを三つ組み合わせた本格仕様のフラットリンクブレスレット。シェルバックのために独自に設計されたもので、表面の加工はケースと同じくヘアライン仕上げが施されている。規則的な筋目を施すヘアライン仕上げは鏡面に比べて小傷や汚れが目立ちにくく、直線的なケース、ブレスレットの造形を際立たせる効果も発揮している。本格ダイバーズウオッチであるシェルバックV2にとって、最適な仕上げと言えるだろう。
【注目ポイント:搭載ムーヴメント】
裏ブタは気密性に優れるスクリューバック仕様。従来のシェルバックはRonda R150を搭載していたが、シェルバックV2ではメンテナンス性を考慮してSellitaのCal.SW200が採用されている。スペックは2万8800振動(ハック付き)、38 時間パワーリザーブを備えている。汎用ムーヴメントのため突出したスペックを備えるわけでないが、広く普及している機械なので信頼性、メンテナンス性が高く、デイリーユースの時計として十分なスペックを備えている。