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ゼブラゾーンに対する「解釈の違い」が危険を招く?

ゼブラゾーンに対する「解釈の違い」が危険を招く?

「ノーウインカーやめて!」「タイミング勘違いしてない?」迷惑ドライバーあるある“フリーダムすぎる”ウインカー
(画像=©Serg Zastavkin/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

さらに、右折レーンに入る際にウインカーを出さないことの危険性として、次のようなリスクを挙げてくれた方もいました。

「ウインカーを出さずに右折レーンに入るのがとくに危険なのは、手前にゼブラゾーンがある場合です。ゼブラゾーンはいわば誘導指針ですが、侵入を禁止するものではないので、これを横切ってレーンに入るドライバーもいますし、ゼブラゾーンにかからないようにレーンに入っていくドライバーもいます。

ここで、『ゼブラゾーンを避けながらウインカーを出さずにレーンに入っていく』というパターンが非常に危ないように思います。後続車がゼブラゾーンを横切りながらレーンに入ろうとしている場合に、交錯する可能性があるからです。

とくにゼブラゾーンについては『入ってはいけないところ』と思っているドライバーも多く、ゼブラゾーンを避けてレーンに入る人たちのなかには、そこを後続の右折車が横切ってくる可能性を想定していないドライバーも多いと思います。そこで右後方の確認をせず、さらにウインカーなしでレーンに入ってしまうと、非常に危険な状況につながりかねません」(60代男性・建設業)

上のお話にもあるように、ゼブラゾーンは「導流帯」とも呼ばれ、車両の動きを整理するために表示されるものです。車両の走行を想定したエリアではないものの、道路交通法上は侵入が禁止されていないため、その上を通って右折レーンに入っていく車も多く見られます。

通常、車線変更に際しての接触事故では、「直進側の後続車(A):車線変更側の先行車(B)=30:70」という過失割合が基本です。ただし、Aがゼブラゾーンを走行している場合には、10%~20%の加算修正が入る可能性があり、「A:B=30~50:50~70」といった範囲で算定されることになるようです。もちろんこの際、Bがウインカーを出していなければ、その分の加算修正が行われ、Bの過失が重くなる可能性が考えられます。

このように、ウインカーなしでの進路変更や、タイミングの遅れは、しばしば周囲に危険や混乱をもたらしてしまいます。進路変更時の意思表示はドライバーの責務ですから、適切なポイントとタイミングでのウインカー点滅を徹底していきましょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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