ウインカーは自車が進む方向を周囲に知らせるための装置であり、車線変更や右左折の際には点滅による意思表示が必要です。しかし、ウインカーなしでの車線変更や、交差点直前での点滅など、周囲を混乱させる使い方も見られます。
ルールから逸脱したウインカーの使用法に対しては、ストレスを感じるドライバーも少なくないでしょう。今回はMOBY読者の方々から寄せられた「納得できないウインカーの使い方」についてのお話を紹介します。
目次
「ノーウインカー」はパニックの原因に
ウインカーは「右折専用レーンに入るとき」もマスト
「ノーウインカー」はパニックの原因に

運転していて困ってしまうのが、「ウインカーを出さずに曲がろうとする車」の存在です。合図がなければ「何のための減速か」など相手の意図がわからず、それが原因で交通が滞ってしまうこともあるでしょう。
「片側1車線の道路どうしが交わる十字路交差点で、信号待ちをしていたときの話です。私は右折するためにウインカーを出して止まっていて、後ろには直進しようとしている車が1台いました。
信号が青になり、私は右折待ちのため交差点の中央付近にまで進んだのですが、ウインカーを出していない対向車がなぜか同じように交差点中央まで出てきて、そのまま止まってしまいました。
私も後続車も対向車の意図がわからず、後続車は徐行しながら私の車の左側を通り抜け、そのまま直進して行きました。すると、後続車が交差点を抜けたところで対向車が右ウインカーを出し、右折を開始してきたんです。
直進してくると思って右折待ちをしていたのに、待っていた意味がまるでありません。対向車線にはその1台しかいなかったので、事前にウインカーを出してくれれば、私も後続車もすんなり進めただけに怒りを覚えました」(40代男性・団体職員)
ウインカーを出さないまま交差点中央で停止する車があっては、たしかに周囲の車は「どうするつもりなんだ?」と困惑してしまうでしょう。最後の最後でウインカーを出したとしても、これでは方向指示器としての役割をまったく果たしていません。
ウインカーは「右折専用レーンに入るとき」もマスト

ウインカーを出すタイミングは、「右左折であれば30m手前、進路変更であれば3秒前」が原則です。運転免許を所持しているのであれば、当然知っているはずのルールではあるものの、交差点の形状などによっては「多くのドライバーがタイミングを勘違いしている」ように思えるケースもあるようです。
「ウインカーを出すタイミングがおかしな車はよく見かけますが、とくに気になるのは右折専用レーンのある交差点です。本来であれば、ウインカーを出すタイミングはレーンに入る手前のはずです。
しかし実際には、レーンに入ってから、曲がるタイミングで出す人が多いように思います。そういう車の後ろを走っていて、自分も右折しようとしている状況だと、直進だと思っていた先行車がいきなりレーンに入ってくるので驚くことがあります」(60代男性・会社員)
たしかに右折レーンに入る際、ウインカーを点けずに進路を変える車はしばしば目にすることがあります。もしかすると、「右折レーン手前から点滅させると、ウインカーを点けている時間が長くなる」ことを漠然と避けているドライバーが多いのかもしれません。
とはいえ右折レーンに入る動きも「進路変更」に該当しますので、レーンに入る3秒前からウインカーを出す必要があります。