3月1日(金)、 企業の採用説明会が認められ「就活解禁」となりました。就職活動で重視するべきポイントのひとつに「企業の風土・カルチャー」があります。

組織におけるカルチャー変革の基盤づくりを、ソフトウェアとサービスで支援しているUnipos株式会社は、正社員または契約社員として1年以上勤務した経験がある20~45歳の会社員550人を対象に、「就職と企業風土・カルチャーに関する実態調査」を実施し、その結果を発表しました。

本調査での「企業風土・カルチャー」とは、組織内で共通認識として持たれている独自の規則や価値観、ルールや信念のことを指すとのこと。

社会人の6割が重視することは?

調査ではまず、これまでの転職回数を質問。転職経験者は65.5%、転職したことがない人は30.2%でした。

転職経験があると回答した人に、企業風土やカルチャーが理由で退職したことがあるかを尋ねると、「企業風土・カルチャーが一番の要因だった」が19.4%、「一番の要因は他にあるが、企業風土・カルチャーも要因の一つだった」が40.4%という結果に。

企業風土やカルチャーが自分に合うかは、働き続けるうえで重要な要素となるようです。

転職経験がないと答えた人に、現職で働き続けている理由を質問。「企業風土・カルチャー(があっているの)が一番の理由」が10.8%、「一番の理由は他にあるが、企業風土・カルチャーも理由の一つ」が18.7%でした。

一方で、52.4%が「企業風土・カルチャーは理由ではない」と答えました。

回答者全体に、就職先選びで企業風土・カルチャーを重視すべきだと思うかを聞く設問では、「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計は60.3%でした。

社会人の約6割は、企業風土やカルチャーが自分に合うところを選ぶべきと考えているようです。

6割の人がカルチャーギャップを感じる

企業風土やカルチャーは、入社前にどうやって情報収集したら良いのでしょうか。

転職経験があると答えた人に、応募先企業の企業風土・カルチャーをチェックする際、役に立ったと感じた媒体を複数回答形式で質問したところ、トップは「企業サイトの採用募集ページ」(31.3%)でした。

「企業サイトの社長ページ(メッセージやインタビュー)」(27.4%)、「企業サイトの「企業理念」のページ」(26.0%)が続きました。

応募先企業の企業風土・カルチャーに関する情報収集をしていた人に、十分な情報を得られたと思っていたかを聞くと「思っていた」が10.9%、「やや思っていた」が49.0%でした。

一方、入社後に自分が思っていた企業風土・カルチャーとの認識のズレ(ギャップ)があったかの質問には、ギャップがあったと「思う」が15.6%、「やや思う」が46.3%という回答に。

約6割は入社前後でギャップがあったとの回答になり、情報収集はしていても、実際に入るまでに実態がつかみにくいようです。