タッチ決済やスマホアプリでの送金、ネットバンキングなど、近年では現金のやり取りが発生しないさまざまな決済サービスが浸透していますが、それぞれの利用率はどの程度なのでしょうか。LINEヤフー株式会社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」では、全国の男女を対象に、マネー・決済系サービスの利用率や金融関連商品の認知率などについて調査を実施。その結果を見ていきましょう。

「マネー・決済系サービスの利用率」では「スマホ決済」人気がダントツ

「スマホ決済」利用率7割超え、今後注目は「スマホ同士での個人間送金サービス」
(画像=「マネー・決済系サービスの利用率」で最も高かったのは「スマホ決済」の73%。前年と比較して5ポイント上昇していることがわかります(LINEリサーチ調べ)、『オトナライフ』より 引用)

今回の調査では、有効回収数の661,260サンプルの中からランダムに抽出した15歳~69歳の男女の46,783サンプルを集計対象としています。

まずは、18歳以上の男女を対象に「マネー・決済系サービスの利用率」を調査。最も利用率が高かったのは、「スマホ決済」の73%でした。ついで2位が「ネットバンキングができるサービス」で35%、3位が「スマホ同士での個人間送金サービス」で26%という結果に。これら上位のサービスは、2022年と比較して1~5ポイント利用率が高くなっています。

また、男女別で見ると男性は「オンラインで投資ができるサービス」や「ネットバンキングができるサービス」の割合が女性よりも高く、女性は「スマホ同士での個人間送金サービス」の割合が男性よりも高いことが判明。性別によって利用するサービスの傾向が異なっています。

世代別調査では程度に差はあるが、全世代で利用率が上昇している

「スマホ決済」利用率7割超え、今後注目は「スマホ同士での個人間送金サービス」
(画像=「スマホ決済」の利用率はすべての年代で、前年と比較して上昇していることがわかりました(LINEリサーチ調べ)、『オトナライフ』より 引用)

続いて、「決済系サービスの利用率」について、利用率が伸びていた「スマホ決済」と「スマホ同士での個人間送金サービス」を年代別に調査しています。

「スマホ決済」の利用率はすべての年代で前年と比較して上昇しており、10代では12ポイント、20代では7ポイントと、高い上昇率を見せています。また、20代~50代で利用率が7割を超えるなど、その浸透率の高さがわかる結果となりました。

「スマホ決済」利用率7割超え、今後注目は「スマホ同士での個人間送金サービス」1.jpg
(画像=「スマホ同士での個人間送金サービス」は10代~30代で前年と比較して5~8ポイントの上昇と高い伸び率を見せました(LINEリサーチ調べ)、『オトナライフ』より 引用)

「スマホ同士での個人間送金サービス」でも、すべての年代が前年と比較して上昇しています。中でも、10代~30代は前年と比較して5~8ポイント高くなっています。しかし、こちらは「スマホ決済」ほど全世代に浸透しておらず、40代、50代は20%台、60代は20%を下回る結果となっています。

スマホですべてが完結する手軽さを一度知ってしまうと、「また次も利用したい」と感じる人が多いのではないでしょうか。利用率に差があるのは、最初の一歩を踏み出すかどうかが関係しているのかもしれません。