カプセルホテルとビジネスパーソンの関係性
ーーーカプセルホテルとビジネスパーソンの関係性はどのように変化していますか?
私自身、昔は夜中まで飲んで、そのままカプセルホテルに泊まることが多かったです。このように、従来のカプセルホテルはあくまで宿泊するための場所として機能していましたが、現在はその概念が覆されつつあります。
ーーー概念が覆されたというのは、具体的にどのような点でですか?
「共有スペース×◯◯」のような掛け合わせをする施設が増えている印象です。その1つの例として、「サウナ」と「カプセルホテル」を併設したウェルビーさんの宿泊施設が挙げられます。
実際にザ・ミレニアルズにも出張で訪れるビジネスパーソンがいらっしゃるので、ビジネスホテルではなく、あえて好きなコンセプトや空間がある場所で宿泊するという人は今後増えていくのではないかと期待しています。
ーーーラウンジにはビールサーバーが設置されていて驚きました。そこにも意外な組み合わせがありそうですね。
一言で表すなら「コミュニケーション誘発装置」のようなものです。ザ・ミレニアルズの利用者は活発なコミュニケーションを取りたいという方が多いので、フリービールを提供することで利用者同士が交流するきっかけを生み出す意図があります。
フリービールを提供する17:30〜18:30の時間帯に合わせて、ラウンジに訪れる方もいらっしゃいます。必然的に他人がたくさん存在するカプセルホテルだからこそ、交流しやすいでしょう。
ーーー出社、フルリモート、ハイブリッドと徐々に働き方に変化がみられるなかで、これからの働き方をどう予測していますか?
企業に勤めている方であれば引き続きハイブリッドワークが一般的になるのではないでしょうか。たとえば、週に2日は出社し、上司に仕事の相談をしたり、同僚と飲みに行ったりなど、いい具合に仕事と生活が交わっていくのかなと。
ザ・ミレニアルズにいらっしゃるお客様をみても実感しますが、働きながらも人とのつながりを感じられるような、良い意味でプライベートも楽しめる過ごし方が今後浸透していくように感じます。