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欧米でEV至上主義が見直されています。散々EVにしないと死ぬみたいな、無責任な記事を垂れ流してきた日経も認めざるを得ない状態です。

ぼくは以前から繰り返してEVへの急激なシフトは無理だと申し上げてきました。EVシフトし至上主義はEVにしないと温暖化で地球死ぬ、みたいなまるで宗教的ドグマです。そもそも温暖化が化石燃料燃焼によるものかは科学的なエビデンスがありません。

またそうであれば軍用車両が除外されてきたのもおかしな話です。

つまるところ、内燃機関やハイブリッド車で日本に勝てない欧州が、オリンピックの柔道やF1と同じで我田引水のルール変更を行っただけです。ところが蓋を開けてみると、短期でEVシフトは技術的にもインフラ的にも無理であり、EVの欠点も明らかになり、EV導入=エコではないこともバレてきた。

勝者は欧州ではなく、中国になって慌てた、ということろです。

EV変調、世界に広がる 販売環境が悪化 アップル断念、AI集中 メルセデスは目標修正

アップルが電気自動車(EV)の開発計画を中止する。生成AI(人工知能)の登場による競争環境の激変に加え、EVとセットで進めていた自動運転技術の開発も滞っているため、経営資源の投入先を見直す。独メルセデス・ベンツグループも販売の鈍化でEV化の計画が遅れている。次世代車のけん引役であるEV見直しの動きが世界に広がっている。

(アップルは)、EVは25年ごろの完成を目指していたが、開発は遅れ、高度な運転支援を組み込んだ半自動運転に変更していた。中止の報道を市場は好感し、27日にアップルの株価は約1%上昇した。開発断念についてアップルはコメントに応じなかった。

アップルの計画断念について、日産自動車の幹部は「EVの収益化にはいくつかハードルがある。技術だけでなく、走行安全性能や故障時での対応を含めて、既存メーカーの優位性を崩すのは容易ではない」とみる。

新規参入組では米新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブは赤字が続き、人員削減に踏み切った。英国発の家電大手ダイソンもEV開発から撤退した。