Javier Milei : "Enviremos una ley al Congreso, que básicamente es: Definir al señoreaje como delito. Que no se pueda emitir dinero para financiar el fisco y que eso sea penado penalmente."pic.twitter.com/HjDGCxFWIn
— LibertariumX (@Libertarium_arg) February 23, 2024
もともとのアイデアは、大統領がまだ候補者だったときに推薦した『La inflación como delito(犯罪としてのインフレ)』を書いた元裁判官のリカルド・マヌエル・ロハス氏によるものです。
「通貨発行はインフレを引き起こす。それは通貨偽造の一形態であり、窃盗の非常に倒錯した形態である」と彼は語っています。
ロハス氏は現在グアテマラ在住で65歳です。アルゼンチンの裁判所で40年以上を過ごしました。ミレイとは10年来の付き合いで、2023年2月、当時まだ候補者であった現大統領(ミレイ)がロハス氏の著書『La inflación como delito(犯罪としてのインフレ)』をメディアに取り上げたことで話題になりました。
元判事で現在はグアテマラの首都にあるフランシスコ・マロキン大学の教授である彼は、この問題を提起したミレイの「勇気」を強調し、「この措置によって最初に影響を受けるのは、自分自身を制限している大統領自身である」ため、野党は彼を支持すべきだと警告しました。
「定義上、インフレとは通貨量の増加です。通貨が国家によって独占され、強制的に発行されるシステムでは、社会に流通する商品やサービスの量を考慮した上で、適切な量以上の通貨を発行することは、必然的にインフレを引き起こします。
インフレは通貨偽造や窃盗の一種です。しかし、人々が気づかないうちにお金を奪われているのだから、窃盗の中でも非常に倒錯した形態のものです。
人々はポケットの中に同じ額のお金を持っています。しかし、流通するお金の量を増やしたために、お金の価値は自動的に低くなっているのです」と元判事は語りました。
ロハス氏は「犯罪とは、通貨を発行して流通させることです」と明言しました。
「この犯罪は、通貨を発行し、政府を通じて流通させることであり、役人が関与する犯罪なのです。私はグアテマラに住んでいますが、この国の憲法は中央銀行が政府の支出に資金を供給することを禁じています。 赤字国債を調達するために、中央銀行にお金を要求することも借りることもできません。このおかげで、この国は過去30年間、財政を健全に保ち、インフレを起こさずに済んできました。
政府と中央銀行が近すぎると問題です。米国の連邦準備銀行(FRB)のように政府と距離がある場合は、その時の政治家が自分勝手に支出を賄ってもらうことはできません。しかし、政府と中央銀行が近すぎると、政治家たちに利用され、大爆発を引き起こす危険なカクテルができあがってしまいます。それが最近の政権で起きているのです。
(注)FRBはそれなりに大統領、議会から独立してますが、南米諸国の多くでは、政治家が直接に中央銀行に命令して金を印刷させ、ハイパーインフレを起こしてきました。
ミレイの発表について、ロハス氏は「非常に勇気がある」と述べました。
「というのも、まず第一に、ミレイは自分自身を制限しているからです。赤字を補填するために資金を発行するのであれば、彼は初めて犯罪に加担することになります。これは自分自身を制限することであり、将来的に発行する必要なく、帳簿を均衡させることができるという大きな勇気と自信を示しているのです。
ミレイはこのことをすでにIMFに伝えており、この国が抱える主要な経済問題である財政赤字の平準化に意欲を示しています。もしミレイが赤字を補填するために通貨を発行する必要性を回避することに成功すれば、彼は経済改善において大きな進歩を遂げたことになります」と述べました。
編集部より:この記事は自由主義研究所のnote 2024年2月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は自由主義研究所のnoteをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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