1. 資産保全

    「有事の円買い」という言葉を聞かなくなって久しい。最後にこの話題が出たのは3.11で、実にそこから13年が経過している。新NISA開始でオルカンや米国株投資が加速することでさらなる円安圧力も加わった。仮に現在の水準の円安基調が継続するなら、持っておくべきは大量の現金貯金より国難レベルの震災リスクをヘッジする資産かもしれない。

    海外株式や海外不動産も選択肢の一つだろうし、クリプトに詳しい人の中にはビットコインをコールドウォレット保管で、地盤が強いエリアの銀行貸金庫に預けるという備え方をする人もいる。

    いずれにせよ、資産保全は地震に関係なく意識して損はないだろう。

    地震のタイミング予想はほとんどの場合、無意味だ。3.11でも数々の「想定外」という言葉が聞かれたし、富山県は地震が少ない県の1つで2022年までの10年間で震度1以上の地震を観測した回数は全国で最も少ないといわれていた。つまり、明日いきなりやって来る前提で備えても「やり過ぎ」ではない。

    次の震災を生き延びることができるか? それは備えをする、しないが運命の分かれ道になる可能性は誰にも否定できないだろう。

     

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