黒坂岳央です。
筆者は間接的な被災を含めると3回の大地震を経験している。阪神淡路大震災、東日本大震災、そして熊本地震である。いずれも生き延びる事ができたが、「もしかしてここで人生は終わるのか?」と本気で命の危機を感じた。
さて、元旦に起きた痛ましい災害を分析する専門家から様々なデータが出された。すでに「水や食料を備蓄」「本棚などの落下防止」などは消防庁から出されているが、個人的に意識した方がよいと感じたものを取り上げたい。
尚、地震や災害の専門家ではないため、誤りが含まれるリスクを前提に読み進めていただきたい。すべて個人的に勝手に考えて勝手に備えている事項である。

metamorworks/iStock
地盤が軟弱の地域は、地震の揺れが増幅されて被害が大きくなるといわれる。つまり、同じ強さの地震でも場所が変われば被害の大きさも変わるということだ。たとえば西新宿は大変強いという意見もあり、最も早く高層ビル群が広がった由来にこの強い地盤が関係している可能性はある。
日本に住んでいる限り、地震の数の程度の差はあっても「100%揺られない場所」はない。もちろん、地盤が弱い場所に住んでいる事実を否定的に見る意図はないが、新居を構えるなどの場合は地盤を考慮した場所に住んでも良いかもしれない。
2. 耐震補強元旦の震災を受けて、次のような投稿が複数見られた。
いいかい、震度6弱以上を経験した建物は、新耐震だろうが旧耐震だろうが全棟耐震補強をするんや。。。
耐えれるのは基本は一回だけなんや。。。この国は一回大地震に耐えられる(要は完全倒壊しない)ことだけを考えて建ててるんや。。。※一部例外あり
現役構造設計者より
— 建築基準法に取り憑かれたミステリオ(元コマさん) (@aiking0) January 1, 2024
震災を経験した建物は「前回の地震で耐えたからうちは大丈夫」と慢心してはいけないということだ。外観からは分からなくても、内部ではヒビが入ってしまうなどで弱くなってしまうからだ。実際、筆者が大阪に住んでいる時は阪神淡路大震災を経験後、自宅に目視確認できるレベルの大きな亀裂が発生した。
過去に震災を経験した家屋は耐震補強を検討する余地があるそうだ。もしくは大震災を古い賃貸物件に住んでいるなら、引っ越しもありかもしれない。