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ミラともども、過激なEFI64馬力ターボも登場
660cc化とスパイダーの登場

ミラともども、過激なEFI64馬力ターボも登場

【TAS2024】新たなコンテンツを加えた『東京オートサロン2024』1月12日開幕
(画像=後期TR-ZZでは上置きインタークーラーとなってボンネットにインテークダクトもつきエアロ仕様になった 写真提供:兵藤 忠彦,『MOBY』より 引用)

軽自動車規格の660cc化(1990年1月)を間近に控えた1989年1月にはマイナーチェンジを受け、4ナンバー車がメインのラインナップになるとともにターボ車のエンジンはミラと同じものへ更新し、インタークーラー上置き&インテーク付きボンネット化。

グレード名もリーザZから、ミラTR-XXと同格でエアロパーツを組んだ「リーザTR-ZZ(ダブルゼータ)」となり、EB20エンジンを積むキャブターボ50馬力版と、EB26を積むEFIターボ64馬力版が設定されています。

ミラTR-XXと同等のパワーでショートホイールベースのリーザZやリーザTR-ZZは、スラロームやタイトコーナーではミラ以上の旋回性能を発揮し、ライバルのスズキ セルボ(2代目-3代目)とは対象的に、高性能な軽スポーツとしても隠れた名車でした。

なお、筆者がかつて所有し、全日本ジムカーナN1クラスで初代ヴィッツやK11マーチと戦ったのが後期のTR-ZZ EFiで、つい最近まで所有していたのもやはり後期の数少ない乗用登録版特別仕様車、ケンドーンSです。

そのボディ形状からミラより積載性や後席の快適性では大きく劣ったものの、DOHC4バルブエンジンでもなくSOHC2バルブ実用エンジンなのに、下からトルクがあって吹け上がりもスムーズ、軽くてよく走る550cc軽でした。

660cc化とスパイダーの登場

【TAS2024】新たなコンテンツを加えた『東京オートサロン2024』1月12日開幕
(画像=660cc化後に追加されたスパイダー…当時は人気車になれなかったが、少なくともこのようなロールバーのないフルオープンカブリオレタイプの軽乗用車は今後現れないであろう、唯一無二の存在として根強い人気があり中古車市場でもよく出る,『MOBY』より 引用)

1990年8月には、660cc化や防錆鋼板の採用など3代目L200系ミラに準じた改良を受け、前後バンパーを延長、型式も550cc時代のL100系からL111系へと変わるなど、660cc旧規格へ対応するマイナーチェンジを受けて販売を継続します。

税金の改正で税制上のメリットが減った4ナンバー車はミラのように残される5ナンバー車のみとなり、自然吸気エンジン版とターボ車(OXY-R…オキシーRと改名)は引き続き設定。

さらに、1989年の東京モーターショーに展示した試作車の好評を受け、オープンモデルの「リーザスパイダー」(L111SK)も1991年に発売しました。

ただし、既存車のモノコックボディをフロントガラスとAピラーを残してブッタ切り、補強と幌を追加するという割と雑な手法でオープン化したスパイダーはショー展示車と異なり4シーターのままでは無理で、2シーター化を余儀なくされます。

さらにスズキ カプチーノやホンダ ビート、後にマツダオートザム AZ-1といった本格後輪駆動スポーツが発売されると相対的に急ごしらえで魅力が薄いモデルと思われたのか、わずか380台とも言われる少数生産で終わりました。

ただ、その後に趣味性や希少価値が認められたスパイダーがよく出回るようになり、中古車市場ではむしろ実用車として使い潰されがちなクローズドボディ車の方が希少になっています。

カーマニアからはスルーされがちなダイハツ車ゆえ知名度は低いものの、それゆえにひと味違うレア車やマイナー車を好むユーザーにとっては、これから注目されるクルマかもしれません。

余談ですが、リーザスパイダーに関わった人物が後に初代コペンにも関わっており、コペンの企画を持っていった時には「キミはアレ(リーザスパイダー)でまだコリていないのかね?」と呆れられたとか、なんとか…本当かどうか定かですらない、ただの噂話です。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

1990年8月には、660cc化や防錆鋼板の採用など3代目L200系ミラに準じた改良を受け、前後バンパーを延長、型式も550cc時代のL100系からL111系へと変わるなど、660cc旧規格へ対応するマイナーチェンジを受けて販売を継続します。

税金の改正で税制上のメリットが減った4ナンバー車はミラのように残される5ナンバー車のみとなり、自然吸気エンジン版とターボ車(OXY-R…オキシーRと改名)は引き続き設定。

さらに、1989年の東京モーターショーに展示した試作車の好評を受け、オープンモデルの「リーザスパイダー」(L111SK)も1991年に発売しました。

ただし、既存車のモノコックボディをフロントガラスとAピラーを残してブッタ切り、補強と幌を追加するという割と雑な手法でオープン化したスパイダーはショー展示車と異なり4シーターのままでは無理で、2シーター化を余儀なくされます。

さらにスズキ カプチーノやホンダ ビート、後にマツダオートザム AZ-1といった本格後輪駆動スポーツが発売されると相対的に急ごしらえで魅力が薄いモデルと思われたのか、わずか380台とも言われる少数生産で終わりました。

ただ、その後に趣味性や希少価値が認められたスパイダーがよく出回るようになり、中古車市場ではむしろ実用車として使い潰されがちなクローズドボディ車の方が希少になっています。

カーマニアからはスルーされがちなダイハツ車ゆえ知名度は低いものの、それゆえにひと味違うレア車やマイナー車を好むユーザーにとっては、これから注目されるクルマかもしれません。

余談ですが、リーザスパイダーに関わった人物が後に初代コペンにも関わっており、コペンの企画を持っていった時には「キミはアレ(リーザスパイダー)でまだコリていないのかね?」と呆れられたとか、なんとか…本当かどうか定かですらない、ただの噂話です。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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