バウンスメールとはメールアドレスの間違いや不具合などにより、メールが正しく届かず送信者に戻ってきてしまうことです。
本記事ではバウンスメールとは何か、なぜ起こるのかを解説。バウンスメールを放置するリスクや対策も紹介するので、早めに対応しましょう。
- バウンスメールの種類と原因
- バウンスメールを放置するとどうなるのか
- バウンスメールへの対策
バウンスメールとは?主な2種類
バウンスメールとは、宛先メールアドレスの間違いやメールサイズが大きすぎるなどの原因により、メールが届かず戻ってくることです。エラーメールや未達メールなどとも呼ばれます。
バウンスメールには一時的なエラーにより起こる「ソフトバウンス」と、恒久的なエラーにより起こる「ハードバウンス」があります。
ソフトバウンス
ソフトバウンスとは、一時的なエラーによりメールを正しく送れないことです。具体的には次のような原因により起こります。
- メールサイズが大きい
- 相手のメールボックスに空きがない
- 受信サーバーの不具合
これらの問題は時間を置くことで解決することもあり、メールサービスでは一定期間メールの再送を行います。
ただし、ソフトバウンスを何度も繰り返すとIPの評価が下がり、迷惑メールに振り分けられるなどのハードバウンスにつながりかねません。ソフトバウンスだからといって対応をおろそかにしないことが大切です。
ハードバウンス
ハードバウンスとは、恒久的なエラーによりメールを正しく送れないことです。具体的には次のような原因により起こります。
- メールアドレスの誤り
- スパム判定
- DNSエラー
これらが原因のハードバウンスは、放置していても解決しません。これらの状態でメールを再送しても必ずバウンスメールになり、バウンスメールを繰り返し送ることでエラーはさらに起こりやすくなります。迅速に対応し、解決しましょう。
バウンスメールが起こる主な6つの原因
バウンスメールが起こるのは、メール容量が大きかったり、アドレスが誤っていたりなどが考えられます。戻ってきたバウンスメールにはその原因が書かれているので、これを確認し、早めに対応しましょう。
バウンスメールが起こる主な6つの原因について紹介します。
1.メールサイズが大きい
メールやメールに添付できるファイルのサイズ(容量)は、メールサーバーごとに異なります。メールサイズが大きいと、メールサーバーの制限にかかり、メールを正しく送信できません。特にファイル添付によるバウンスメールが起こりやすいです。
2.メールアドレスの誤り
メールアドレスに1文字でも誤りがあると、メールを正しく送信できません。メールアドレスの登録時の入力ミス、退社やアドレス変更などにより登録済みのアドレスが存在しなくなっているなどの原因が考えられます。
3.相手のメールボックスに空きがない
相手のメールボックスに空きがないと、メールは届かず戻ってきてしまいます。この場合、相手にメールボックスの容量の確認、不要なメールを削除し容量に空きを作ってもらうなどの対応が必要です。
4.スパム判定
スパムメール・迷惑メールと判定されると、通常の受信ボックスではなく迷惑メールフォルダに振り分けられてしまいます。相手に読まれない可能性が高く、一定期間の後に自動削除されてしまいます。
スパム判定を受けたまま改善しない状態が続くと、IPやドメインの評価が下がったりブラックリスト登録されたりして、バウンスメールが起こりやすくなります。早めに対応しましょう。
5.受信サーバーの不具合
相手側の受信サーバーの不具合により、一時的にメールが届かなくなることがあります。これは時間を置くことで解決するので、送信側から対応する必要は基本的にありません。
受信サーバーの不具合が起こっている場合、時間を置かずに手動でメールを再送信するのはやめておきましょう。
6.DNSエラー
送信側のサーバーが受信側のメールサーバーを見つけられないことを、DNSエラーといいます。メールアドレスのドメイン間違い、DNSの設定などが原因で起こります。