コード不要の支払いソリューション「WigWag」

2023年9月、Stitchはスピンアウト ブランド「WigWag」を発表。WigWagは、Stitch APIを活用したコード不要の簡単な支払いソリューションを中小企業・個人事業主に提供するための新しいブランドだ。

Image Credits:WigWag

WigWagのサービスに含まれる「Checkout」では、企業が独自のWigWag チェックアウト ページへのリンクを顧客に送信するだけで、支払いを受けられる。ECやカードマシン、コーディングは不要だ。

Image Credits:WigWag

またWigWagの「REST API」では、企業がWebサイトやプラットフォームにカード支払い機能を簡単に統合することが可能。世界中の誰からでもカード支払いを受け取れるほか、WigWag ダッシュボードで売上、収益、WigWag 残高、支払い、支払いの追跡、顧客の詳細、配送情報を簡単に管理できる。

Stitchは金融データへのアクセスと活用を必要とする企業や開発者にも歓迎されている。同社が金融データへの安全かつ効率的なアクセス方法を提供することで、企業が顧客によりパーソナライズされたサービスをシームレスに提供できるようになった。

南アフリカへの取り組みを強化

API主導の金融サービス企業が世界中でしのぎを削っている。スウェーデンを拠点とするオープンバンキングのトップ企業Tinkはヨーロッパ全土で優勢であり、TruelayerとBelvoはイギリスとラテンアメリカでスタンダードとなりつつある。そんななか、Stitchは新しい市場への拡大を視野に入れつつも、同時に南アフリカへの取り組みも強化していく姿勢を見せている。

南アフリカは人口規模が大きいことに加え、昨今はインターネットとモバイルの普及率が高く、南アフリカで事業を立ち上げようとする国際的なプレーヤーにとって最適な環境が整っているという。こうした南アフリカの可能性を見込みサポートを強化するStitchは、単なる金融系のスタートアップではなく、南アフリカにおけるフィンテックの未来を形作るうえで重要な役割を果たすことになりそうだ。

参考・引用元:
Stitch 公式サイト
WigWag 公式サイト

(文・HAYASAKA)