利用者を通してみた現代の価値観やライフスタイル

ーーー渋谷というカルチャーやトレンドの中心地にあることからも、今の社会の流れを直接感じられそうですね。

やはり渋谷は流行の中心地ということもあり、開業してから5年半、絶え間なく人が集まっています。

コロナ禍ではテレワークの普及により、コワーキングスペースを利用する方が多くいらっしゃいました。コロナ禍が明けてからは円安の影響もあり、海外のお客様が多くいらっしゃる印象です。

ーーーどのような人が施設を利用していますか?

宿泊の場合、ほとんどの方が1人で利用されていますが、お友達同士やカップルの方もいらっしゃいます。現在は、ザ・ミレニアルズ渋谷の利用者の9割が海外から来るお客様です。

観光ビザで2〜3カ月滞在する方や、ワーケーションとして向こうの時間に合わせて深夜に仕事をする方もいます。一般開放している時間帯は7:00〜24:00ですが、会員のお客様であれば営業時間外も利用できる「Night&Weekend Plan」というプランもございます。

ーーー利用者の働き方はリモートワークが大半ですか?

月額会員の3割程度は個人事業主で、ライターやエンジニアの方が多いです。なので、割と場所関係なく働かれる方が多いかもしれません。また、起業したばかりで熱を入れて仕事をしたいという方もいて、時間を決めてガッツリ働かれています。

合理性を重視した個室「スマートポッド」

ーーー宿泊者用は進化型カプセルホテルの「スマートポッド」に泊まれるとのことですが、特徴をご紹介いただけますか。

ミレニアル世代の代表的な考え方の1つでもある「合理性」を体現したコンパクトなお部屋(幅120cm×奥行210cm×高さ230cm)です。ミレニアル世代は、所有すべきもの、シェアすべきものを1つずつゼロベースで考え判断していく特徴があると考えています。

それらを踏まえたうえで、所有すべき場所、つまり客室についてはコンパクトにして必要最低限の設備を整えました。

ーーー具体的にはどのような点を工夫しましたか?

必要最小限の設備を備えた「スマートポッド」は、一般的なホテルの客室内のシャワーやトイレといった滞在中数回しか使用されないスペースを削り、コンパクトながらも5つ星にも劣らないマットレスや十分な天井高、ベッド下の収納スペースなど高い居住性を確保するよう設計されました。

コンパクトさにこだわるだけでなく、起床時間にベッドが起き上がる目覚ましリクライニングや室内点灯などのテクノロジーを活用した機能で、ワクワク感も演出しています。

ーーー今後、新たに始めたいことはありますか?

先ほどもお伝えしたように、海外から来るお客様が非常に増えています。

海外の方が日本のコワーキングスペースを探す際、英語対応しているところがないことからザ・ミレニアルズにたどり着くケースも多いので、海外の方の意見を取り入れながらコミュニティーを高めるためにアップデートしていくことが次のステップかなと。

あとは、我々が重視している「合理性」「自由」「多様性」の3つのキーワードを踏まえたうえで、お客様のライフスタイルの選択肢の幅を広げられたらなと思います。具体的には、昼寝や仕事、宿泊など、それぞれの使い方に沿ったサービスを充実させていくことを考えています。

【料金形態】

コワーキングスペースプラン

ドロップインプラン

1,100円/時間、3,300円/日、25,000円/10回分

マンスリープラン

Night&Weekend Plan(20:00〜翌08:00、土日祝 08:00〜翌08:00):16,000円

Basic Plan(7:00〜24:00):25,000円

Unlimited Plan(7:00〜24:00、全拠点利用可):30,000円

宿泊プラン

スタンダードプラン(朝食付き):15,400円/日

スタンダードプラン(素泊まり):14,400円/日