商社やエミレーツ航空のキャビンアテンダント(CA)、英語学習コンサルタントなど複数の職を経て芸人になったというCRAZY COCOさん。
芸歴2年目にしてYouTubeやインスタグラムのフォロワー数はそれぞれ20万人を超え、さまざまなテレビ番組に出演するほか、TOKYO FMで放送中の人気ラジオ番組「SCHOOL OF ROCK!」でレギュラー(教頭)を務めるなど幅広く活躍しています。
そんなCRAZY COCOさんに、U-NOTE編集部は芸人という道にたどり着くまでを聞きました。
短期間の転職は気にする必要なし
―――CAを辞められた後、英語学習コンサルタント、総合商社、外国人の就労サポート会社と、5カ月、半年ごとに転職されました。短期間での転職を不安視する人もいると思うんですけど、COCOさん自身は、どう認識されてますか?
期間は全然関係ないし、(次も)受かると思ってやっていました。
日本だと短期間で転職するのはよく思われてないんですけど、海外ではジョブホッパー(短期間で転職を繰り返す人)は普通です。
自分がなぜその会社に入りたいのか、今までやってきたことがどう役立つのかを、うまくプレゼンできれば受かるだろうなと。
自分の能力や言語化に自信がないのか、不安要素っていっぱいあると思うんですけど、私は言葉で伝えることに抵抗がなかったし、ちゃんとインプットしたものをアウトプットできるくらいに練習すれば、面接のコミュニケーションはうまくいくと思ってたんで、不安はゼロでした。
―――2021年4月から外国人の就労支援会社に入社しましたが、そこから芸人になろうと思われたのはどうしてですか?
一応、土日にお休みをもらってましたけど、関係なく電話がかかってくるし、ちょっと体がもたないし、どうしようかなって思っていたときに、コロナ(COVID-19)に感染して2週間ぐらい入院しました。
39.5度の高熱が1週間続いたそうです
そのなかで、自分の生きてきた人生をめちゃめちゃ振り返って掘り下げて考えたときに、このまま楽しいって思えない仕事しながら死んでいくのは嫌だなと思って。
私は習い事でダンスとかバレエとかで舞台に立って、学生時代の文化祭でも人前でふざけて周りが笑ってくれる、ということに幸せを感じてたなと。
「エンターテイナーとして生きていきたいな、なるにはNSC(吉本総合芸能学院)に入るのが1番良いのかな」と思ったんですけど、ショートカットできる方法はないかなって。今から10年下積みとか私は年齢的にも、ちょっと無理だなと思って。
ただ、THE W(女性芸人のナンバー1を決めるお笑いコンテスト)がエントリー期間だったので、ネタとか作ったことないけどインパクトを与えて、お笑い事務所に「この子、お金になるな」って思わせたら勝ちかなと思ってエントリーしたのが始まりですね。
―――そこから“CA芸人”のネタで大会に出るまでの練習期間は、どのぐらいだったんですか?
1カ月ぐらいですかね。動画選考で。特に何も面白いことしてないんですけど、「CAで変なことやってるやつがいる」っていうインパクトを与えたら良いかなと思って。
けど、それに受かったら、2回戦が4分間のネタをしなきゃいけなかったんで、地元の友達に、飛行機にCAが乗ってるとき、どういうとこが目につくかをアンケートを取って。
「『お医者様いらっしゃいませんか』とか聞くよな」とか「CAがめっちゃ下品やったら、ちょっとテンション下がるわ」とか。そういった話をいろいろと聞いて、ネタに組み込んでいって、4分間ギリギリ作ったっていう感じです。1人で4分は地獄でした。
―――そこから準決勝までいって、吉本興業の方に声をかけられたと。
そうですね。