目次
<3. 串カツのルールをおさらい>
<4. 新世界で名店とされる串カツ屋に入ってみた!>
<3. 串カツのルールをおさらい>
大阪のソウルフード、串カツ。人情に厚い文化のなかで発達してきた文化には、こだわりもたくさん詰まっています。串カツは食べたことがあっても、大阪の本場の串カツ屋で食べるのは特別。新世界は大阪のなかでも特にディープな場所のため、慣れないと臆してしまうこともあるでしょう。
最高の串カツをいただくためにも、串カツのルールをおさらいしましょう。
● 手を清潔にする
サクッと食べられる回転の速い串カツ屋だからこそ、感染症対策の基本を徹底しましょう。串カツ屋には共通で使うソースや、七味や塩などの調味料もあります。
● 2度漬け禁止
共通のソースがあるお店では、厳守必須のルール。串が揚がって最初の1回のみ、共通のソースに漬けられます。串カツを一度でも取皿に置いてしまえば、不潔になるためです。
たっぷりのソースとともに串カツを楽しみたい方は、最初にソースに漬けるときに、ソースを多めにつけて取皿にソースを溜めておくのがおすすめです。ソースが足りない場合に、キャベツでソースをすくって取るという方法もありますが、感染症対策のためNGとされることもあります。
● 串カツの味の調整は取皿で
串カツがカウンターで提供されるお店では、揚がった串を置くトレイが用意されます。そこで調味料を使うと、トレイが汚れ、結果的にせっかくの秘伝のソースも汚れてしまいます。味は取皿で調整しましょう。
● 食べ終えた串は串入れに
串カツを食べた後は、専用の串入れに入れます。マナーとして、食べ終わった串を取皿や机に置くのはやめましょう。テーブルの上を綺麗にすることで、周りの方も気持ちよく過ごせます。
<4. 新世界で名店とされる串カツ屋に入ってみた!>
数えきれないほどの串カツ屋がひしめく新世界。串カツのマナーもチェックしたら、いよいよ串カツを食べる本番のとき。
行くお店を決めて訪れたとしても、どのお店も美味しそうで、さらにお店の雰囲気も味があるところばかりで、迷ってしまいますよね。最初は、誰もが知る名店に行ってみるのもよいでしょう。
今回は、3つの有名店に行ってみました!
4.1 元祖串かつ だるま
初めにご紹介するのは、「元祖串かつ だるま」。
新世界エリアだけでも、4店舗も展開している有名店。昭和4年創業の老舗の串カツ屋です。今回は、新世界のジャンジャン横丁にあるジャンジャン店に伺いました。外観からインパクトたっぷりで、串カツへのモチベーションが高まります!
長細く広さもあり、活気溢れる店内。注文は、QRコードを読み取ってスマートフォンからも可能。SDGsの観点からフードロスを無くすためにキャベツは有料です。ジャンジャン店限定のアボカドと生ハム巻きの串もあり、メニューのバラエティが豊富な印象です。
今回はジャンジャンセットと、単品で気になる串を注文。
元祖串かつ(牛肉の串カツ)は、サクサクな衣のなかに牛肉の旨みがギュッと詰まっていて絶品。串カツはどれも食べやすく、手が止まりません。
ジャンジャンセットの串カツは、王道の牛肉や海鮮やうずらやチーズちくわなど、食べてみたい具材を網羅してくれています。なかでも、もちの串かつは、サクッと揚がった衣の中にもちの食感が健在で、いい意味で期待を裏切られる1本でした!
そしてなんと、串かつだるまには「揚師」の認定制度もあるのだとか。認定がなくても調理はできますが、切磋琢磨できる環境により、より美味しい串カツの提供を目指されています。気になる方は、お店にある認定証をチェック! 串カツを真心こめて揚げているプロのいるお店でいただく串カツで、心もお腹も満たされました。
【元祖串かつ だるま ジャンジャン店】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3-4-4
- 営業時間:11:00~22:30(ラストオーダー30分前)
- ※12月31日1月1.2.3日10:30開店
- 定休日:年中無休
4.2 王将倶楽部
次にご紹介するのは、「王将倶楽部」。
もともとこの場所には70年ほどの歴史を持つ将棋クラブがあり、2階席では将棋盤がテーブルとして使われています。
ここは「新世界で一番軽い串カツ」を自負するお店。季節や気温で油を選んだり、揚げ方に工夫を凝らしたりすることで、軽い食感の串を実現しているそうです。揚げ物に抵抗のある方から、こだわりのある串カツを食べ歩きしたい方まで、気軽に立ち寄れる串カツ屋です。
将棋クラブだったころの時代も大切にしている2階席。喧騒を忘れてゆっくりした時間を過ごせます。
名物の串カツ、「丸ごと食べる有頭海老」は、今にも踊り出しそうな美しさ。新世界一の軽さを誇る串カツの名の通り、大きめの串カツをいくつか頼んだもののすぐにペロリ。後に油が残らず、素材の味をしっかり楽しめます。串カツと海鮮のコラボがしっくりくるのも、このお店ならでは。最後にデザートで、クラブハリエのバウムクーヘンの串カツまで食べられました。
【王将倶楽部】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3-4-9(新世界 じゃんじゃん横町)
- 営業時間:平日 12:00~21:30(Lo21:00)
- 土日祝 11:00~21:30(Lo21:00)
- 定休日:火曜日、第3水曜日
4.3 八重勝
最後にご紹介するのは、「八重勝(やえかつ)」。
ジャンジャン横丁にある行列の絶えない串カツ屋です。こちらは、1947年創業で70年以上の歴史があり、大阪で最初に「ソース二度漬けお断り」の看板を作ったお店なのだそう。カウンターの席から見える、串カツを揚げる一連の流れは必見です。揚げたての串カツがすぐに食べられるのも嬉しいポイント。
甘めの濃厚なタレのどて焼き串を頬張っているあいだに、注文した串カツがどんどん揚がってきます。串カツのために選び抜かれた具材は、どれを食べても舌鼓を打つほどの美味しさ。
お肉は旨みが凝縮し、海鮮はぷりぷりの食感が楽しめ、野菜は優しい甘さが広がります。特にささみ生姜は、こってりなソースと爽やかな生姜の風味が染みこんだささみとのハーモニーが口の中を駆け抜ける絶品。並ぶ理由のあるお店です。
【八重勝】
- 住所:大阪市浪速区恵美須東3丁目4-13
- 営業時間:10:30~21:00
- 定休日:木曜日