まさにスクランブラーモデルの完成形

今回キャバレロ スクランブラー700に1日乗ってみて、乗りはじめて最初に感じたバランスの良さは色褪せることなく、思い通りに操れるバイクにはむしろ乗れば乗るほど、昔から乗っていたような気持ちにさせてくれる。

この無味無臭とも言える絶妙なバランスこそキャバレロ スクランブラー700の特徴で、バイクが思った通りの挙動をしてくれるからこそ扱いやすく、アスファルトからダートまで道を選ばずにどこでも気持ちよく走れてしまう。これなら長距離のツーリングから本格的な林道、クローズドコースから近所のコンビニまで、シーンを選ばずに使い勝手も良さそうだ。

ネオクラシックな雰囲気のスクランブラースタイルでありながら、完全新設計フレームにヤマハ CP2エンジンを搭載することによってパフォーマンスやフィーリングも最高で、まさにスクランブラーモデルの完成形とも言える完成度の高さとなっているキャバレロ スクランブラー700。

発表当初は正直少し強気な価格設定だと感じていたのだが、実際に1度乗ってみると175万円(税込)という価格にも納得でき、そもそも車体各部の作り込みや装着されている部品の性能に加え、後からチューニングする手間や費用を考えると、むしろ安いとさえ言えてしまうことを改めて裏付けることができた。