## ■逮捕されていた犯人

 1962年から続くボストン・ストラングラー事件は終息した。だが、依然として犯人は逮捕されておらず、警察の中でも単独犯説と複数犯説が対立するなど、解決の糸口は見つからないままだった。

 そんな中、ボストンには「グリーンマン」とあだ名された新たな強姦魔が現れていた。緑色の作業着姿で、修理・修繕のふりをして巧みに女性宅に入り込み、被害者を縛り上げて強姦、去り際には拘束を解いて謝罪して逃げるというのがグリーンマンの犯行だった。およそ11カ月間の犯行で被害者は多数であったが、殺害された者はいなかった。

 1964年11月、被害者らの証言から、住居侵入やわいせつなどの前歴があったアルバート・デサルヴォが逮捕された。精神疾患の疑いで精神病院に収容されたグリーンマンことデサルヴォであったが、やがて同房の殺人犯から警察にとんでもない情報がもたらされた。なんと、デサルヴォこそがボストンを恐怖に陥れた絞殺魔であるというのだ。

【ボストン絞殺魔/未解決連続事件・閲覧注意】女性を大量殺人「ボストン・ストラングラー」のすべて
(画像=逮捕されたデサルヴォ。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)