■ネットでは性格が豹変、男漁りを重ねる
大人になっても極度に内向的な性格のステファンだったが、SNSでは一転、「積極的な人間」だった。Facebookには「オックスフォード大学卒」という学歴に、「イギリス海軍パイロット」「ウェストミンスター・キングスウェイ大学の特別支援教員」と偽りの経歴を載せ、リア充っぷりをアピールしていた(現在、アカウントは削除されている)。若い頃に撮影した、イケメンに見える自撮り写真も大量に投稿した。

(画像=画像は「Murderpedia」より引用、『TOCANA』より 引用)
日常生活では人と会話することができず、恋愛することもままならないステファンだったが、別人格となれるSNSではいくらでも強気で攻めることができた。そして、出会いを求め、ゲイ向けのソーシャルネットワーキング・デートサイトや出会い系アプリを使いまくるようになった。
出会い系サイトやアプリの自己紹介写真は、Facebook同様、主に若い頃のものを使用していた。長身でスリムな体型は変わらなかったが、年齢とともに髪の毛が薄くなっていたステファンは、最近の写真を投稿する際にはブロンドのかつらを使用していた。
ステファンは好みのタイプの男性にガンガンアプローチをかけ、片っ端からデートした。好みのタイプは、背が低く華奢でフェミニンな若い男だった。
出会い系サイトやアプリでは好みのタイプの男たちとの出会いがたくさんあったが、ステファンはもう普通の恋愛を望んではいなかった。ステファンと短期間交際した男性は、彼のことを「精神的な暴力を加えることで人を巧みに操ろうとするモラハラ男」だと証言している。ステファンは、自分のいいなりになり、好きな時に荒っぽくセックスできる、自分の支配下における奴隷のような男を欲していたのだ。