お金に関わる体系的な知識を学べるFP(ファイナンシャル・プランナー)は、近年人気が高まっている国家資格です。
学生や社会人になったばかりの人であれば、FP資格の取得が人生にどの程度プラスになるのかわからず、一歩を踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。
「お金の不安なく充実した人生を送るためには、FPの本質を理解した勉強をいち早くおこなうことが大切です」
そう語るのは、チャンネル登録者数が17万人を超え、FP業界トップを誇る「ほんださん / 東大式FPチャンネル 」創設者の本多遼太朗さんです。
東京大学卒業後に独学でFP1級の合格をした経歴をもつほんださんに、若者がFPを取得するメリットや意義、試験を突破するための勉強方法をお聞きしました。
FP取得へ向けた「学習」が人生2周目を手に入れるカギ
―――はじめに、FPとはどのような資格なのかを教えてください
FPとは、税金や不動産をはじめとして、人生に大切なお金の知識を得られる国家資格です。どのような人生の選択をしても、お金との関わりだけは避けられない世の中で、誰もが役立てられる資格といえますね。
FPは、難易度ごとに1~3級で構成されています。はじめに受ける3級の合格率は例年80%程度であり、お金の知識を学ぶ第一歩を踏み出しやすいのが特徴です。
実際に私も大学生のころに、「お金に困らない人生を送るには、働いて稼ぐ以外に、必要な知識もあるのではないか?」という疑問を抱き、金融リテラシーを学ぶ手段としてFP取得へ向けた勉強を開始しました。
―――いまの大学生や社会人経験の浅い人たちにとって、FPを受けるメリットはあるのでしょうか?
大学生や社会人経験の浅い人にも、FPの知識を学ぶメリットは数多くあります。その一つが今後、お金にまつわるさまざまな場面に出くわした際に不利益を被る可能性を減らせることです。ここで強調したいのは、資格そのものよりもFP取得へ向けた「学習」に意義があることです。
たとえば、将来マイホームを購入するときに、FPで学んだ知識があれば、自分なりの判断軸で適切な契約ができるかもしれません。一方で、マイホームに関連した金融の知識がないと、本来だと必要のない契約をしてしまい、損をする可能性だってあるんです。
つまり、若いうちからFPを取得しておけば、勉強の過程で「お金に関連した決断をするときの予習」ができるようになります。
ほかにも、NISAや保険など、いますぐ役立つ金融関連の知識も学べるのがFPの魅力のひとつです。
勉強を早めにスタートすれば、まるで人生2周目のような行動に出られるのが、若者ならではのFPを取得するメリットといえますね。